ジャガー・ランドローバーが放出 大量の「お宝」が競りへ なぜ?
公開 : 2018.04.15 11:40
ジャガー・ランドローバーが収集していたコレクションを整理するため先週のオークションにかけました。会場は中古車の見本市状態。なんとひとつ残らず売り切れたそうです。リチャード・ブレムナーが売り物とその売り値をのぞきにいってきました。
もくじ
ー 中古車の見本市
ー 出品者はジャガー・ランドローバー
ー コレクションの整理
ー 出品車両は完売
中古車の見本市
まるでイギリス中古車の大見本市会場だ。1950〜80年代のクルマが年代別に分けられてあちらこちらに展示されている。順番にじっくり見てみることにしよう。
まずはワゴン好きの目をひきそうなコーナー。60年代後半のフォード・ゾディアックのワゴンとか、フランボワイヤン様式が華やかなりし50年代のヴォグゾール・クレスタ、またやたらと地味なヴォグゾール・ヴィクターなどがお待ちかねだ。
あちらのほうには、80年代の終わりにオースティン・ローバー店の中古車売り場にいたようなクルマの一群もいる。
かと思えば、とあるセクションは足を踏みいれたとたんに、たちこめる霧の中をノンシンクロ1速のギアノイズを響かせつつ進む古きよき英国ファミリーカーの時代に降りたったような気分になってしまうかもしれない。
運転するのはレグという名の紳士で、ベンチシートの助手席には愛妻マージョリーをしたがえて…などと空想してみたりして。
さらに進めば、カブトムシのようなルーフをもつ50年代のスタンダード・ヴァンガードやきたないレインコートみたいな色のモーリス・オックスフォード、ミュニシパル・グリーンのモーリス・カウリーがいたりもする。