日産 英国サンダーランド工場、数百人削減 ディーゼル需要減退
公開 : 2018.04.23 20:40
英国で最大の自動車工場である日産サンダーランド工場。ディーゼルエンジンに対する需要減退の影響を受け、人員を削減することが決定しました。ただし、これは短期的なものであり数年中の新型車導入にともない生産量は増加するとレポートされています。
ディーゼルエンジン供給の削減
複数の報道によれば、日産はディーゼル車の需要低下を受け、同社のサンダーランド工場の人員を数百人単位で削減することを決定した。
フィナンシャル・タイムズの報道では、正確な削減数はわかっていない。現在の日産モーター・マニュファクチャリングUK(NMUK)の従業員は約6700人だ。ここではキャシュカイ、ジューク、リーフ、Xトレイル、そしてインフィニティQ30およびQX30が製造されている。
英国では、3月のディーゼル車の販売が37%落ち込むなど、急速に需要が減退している。しかし、サンダーランド工場で生産されるクルマの4分の1がディーゼル車だ。
NMUKのスポークスマンは、今回の大規模リストラはこの施設の「新世代パワートレインへの移行」に関連するものだとしている。彼は「2018年のビジネスプランにのっとり、われわれはパワートレインの供給を短期的に削減します」と述べた。
サンダーランド工場は第2世代電気自動車となる新型リーフを製造をしている世界で3つの生産拠点のうちのひとつだ。
日産は以前にも英国のEU離脱交渉の結果によってはサンダーランド工場の閉鎖もありうると発表していた。しかし、今回の決定はブレグジットとは無関係だとしている。そして、近々発売される新型ジューク、キャシュカイ、Xトレイルなどの生産量は増加する見込みだという。