FCA、2018年で負債を全て解消か 販売好調で
公開 : 2018.04.27 15:40 更新 : 2018.04.27 21:56
FCAグループは今年予定されていた新型車の発表を全てキャンセルする可能性があります。営業実績は昨年よりも増加し好調ですが、経営状態の立て直しやGMとフォードに対する競争力確保のためのコストカットと設備投資を優先するつもりのようです。
もくじ
営業成績は好調
フィアット・クライスラー・オートモビルズ(FCA)は今までの負債を今年限りで完済する見込みだ。
FCAの今年第一四半期の決算報告によれば、負債額が13億ユーロ(1710億円)減少し、経常利益が5%上昇して16億ユーロ(2120億円)となった。
同社の2018年第1四半期における生産台数は120万台。これは昨年同期比で5%の上昇だ。ジープ・コンパスやアルファ・ロメオ・ステルヴィオの成功もあり、世界の全地域で売り上げが増加した。
一方でこの3カ月間の設備投資額は減少して9億ユーロ(1190億円)となっているが、同社は単に時期的なものだと説明している。しかし、専門家の予測によれば、これは近々予定される大規模な投資に備えるものではないかとのことだ。