現代に復活した名車たち 後編
公開 : 2018.06.03 06:10 更新 : 2019.05.04 13:03
オリジナルの再現にこだわったものから、最新技術で現代レベルの乗りやすさやハイパフォーマンスを実現したものまで、復刻の方向性もさまざま。そして、いよいよあの幻のクルマも復活する、とのウワサも聞こえています。
公道走行可能なリスター製ノブリー
ノブリーとはゴツゴツしたというような意味で、ボディ形状から来るリスター・ジャガーの愛称。2014年にその復刻版を産み出したとき、リスター・カーズは新たなスタートを切った。
まずはサーキット専用車として、1958年のシルバーストーンGPXでスターリング・モスが勝利を収めたマシンを再現したが、あっという間に完売。そこでリスターは、公道仕様も計画したのである。
いずれも手造りで、かつてのスペックを忠実に再現したが、ロードカーには安全対策として、クラッシャブルなステアリングコラムや、計器板内のいくつかの警告灯が追加された。
ロードゴーイング仕様の価格は、4.2ℓ直6版が22万5000ポンド(3375万円)、レースユニットの3.8ℓ直6を積むモデルが29万5000ポンド(4425万円)。ちなみに、レース用装備を持つマグネシウムボディのスターリング・モス・バージョンは100万ポンド(1億5000万円)だ。