マクラーレン570S GT4 ワンメイクレースに参加 運転、2日間でどう変わる?
公開 : 2018.06.16 16:10
AUTOCAR英国編集部のアンドリュー・フランケルがベルギーを代表するスパ・フランコルシャン・サーキットでレースに参加しました。そこで気づいたのは、マクラーレン570S GT4の稲妻のような速さはもちろん、一級品のドライビング教材としての一面でした。
もくじ
ー 570S GT4を操る
ー 12人中ダントツのビリ
ー 古い運転作法は通用しない
ー 1日目は2位を獲得
ー 2日目にはセッティングのミス
ー 2日間での上達
570S GT4を操る
ベルギーはスパ・フランコルシャン・サーキット。マクラーレン570S GT4を操ってオールージュ・コーナーを抜けんとするわたしのからだは強烈なGで押しつぶされ、スピードメーターなど見る余裕はなかった。
もしちらりとでも目をやったなら、おそらくすべてのモータースポーツでもっとも語り口にのぼり恐れられるこのコーナーに、232km/hもの速度で飛びこんでいたことに気づくことになる。そしたらすぐさまマシンを止め、逃げだしてうずくまってしまったに違いない。
ちなみに、プーオン・コーナー出口の速度は217km/h、ブランシモンのエイペックスでは225km/hだった。さらに蛇足を承知でいうと、1周平均では160km/hを軽くこえたのだ。
はじめからそんな走りができたわけではなかった。3日前のこと、ここスパ・フランコルシャンでマクラーレン初のワンメイクレース・シリーズ1回戦への参加申し込みをしたときは、わたしもちょっとはステップアップできるかなというノリでしかなかった。ここでは、50年以上前のフォード・ファルコンで何シーズンも6時間耐久レースを戦ってきたから、コースもよくわかっているつもりだった。
それに、わたしが現行車でいちばんお気に入りの570S、おまけにレース仕様のサスペンション/ブレーキ/エアロパーツに太いスリックタイヤで武装したバージョンに乗れるだけでも、夢みたいなはなしだ。