アウディ、CEO代行を指名 ディーゼル問題での逮捕受け
公開 : 2018.06.20 16:10
アウディCEOのルパート・シュタートラーがディーゼルゲート問題への関与の疑いで逮捕されたのを受け、VWグループは当面のCEO代行を指名しました。指名されたエイブラハム・ショットはアウディのセールス&マーケティングを率いてきた人物です。
CEO逮捕 当面の代行を指名
フォルクスワーゲングループは、アウディCEOのルパート・シュタートラーが逮捕されたのを受け、セールス&マーケティングを指揮するエイブラハム・ショットを当面のCEO代行とした。
シュタートラーはディーゼル排出ガス問題で昨日逮捕され、アウディを休職することになった。そこでショットがCEOの職を代行する形となる。
2010年からアウディを率いてきた55歳のシュタートラーは、詐欺と虚偽表示の疑いで月曜日からドイツ警察の取り調べを受けている。
「被告人は公判前勾留のため身柄を拘束されました」とミュンヘン検察は声明を発表した。この逮捕の理由について検察は「証拠隠滅の恐れがあるため」としている。
この発表では「われわれは捜査内容についてはコメントできません。シュタートラーについては推定無罪の原則が引き続き適用されています」と続けられている。
彼はディーゼルゲート問題への関与について否定し続けている。他のアウディ執行部の一員であるバーンド・マーテンスも重要参考人として位置付けられている。
ドイツメディアの報道によれば、他のアウディ幹部の証言からシュタートラーの関与が浮上したとのことだ。身柄拘束の一週間前、彼の自宅が家宅捜索を受けている。