アウディS8(D3型)の中古車 ランボルギーニ共通の心臓 維持費やメンテナンスのポイント
公開 : 2018.09.24 18:10
エグゼクティブサルーンでありながら、ランボルギーニと共通の心臓を持つクルマ。2006年から2010年に製造された、アウディS8には、ランボルギーニ・ガヤルドと基本を同じとする、5.2ℓの V10エンジンを搭載しています。それが今なら、英国では7500ポンド(108万円)から手に入るのですから、興味が惹かれます。
もくじ
ー ガヤルドと共通するエンジン
ー 覚悟しておきたい安くない維持費
ー アウディS8(D3型)の中古車 購入時の注意点
ー 専門家の意見を聞いてみる
ー 知っておくべきこと
ー いくら払うべき?
ー 掘り出し物を発見
ガヤルドと共通するエンジン
もしS8がランボルギーニと共通の5.2ℓの V10エンジンを搭載していなければ、この記事を書くことはなかっただろう。当時は、同時期に存在したメルセデス・ベンツS63 AMGは2気筒多いエンジンを搭載しており、差が大きく、同じ尺度では評価することができなかった。ドライバーズカーとしても、ラグジュアリーなリムジンとしても。
幸運にも、そのモデル間の差が現在の中古車価格にも現れている。2010年式で走行距離9万3000kmのS8が1万8995ポンド(273万円)円で買えるのに対し、15万km以上も走った2007年式のS63の方が、1000ポンド(14万円)も高い価格をつけていたりする。
いま価格も踏まえて考えると、アウディS8は魅力的だと思う。D3型と呼ばれる世代のS8は2006年に発売され、搭載されていた5.2ℓV10エンジンは、2年後にリリースされたランボルギーニ・ガヤルドと共通性の高いものだった。ただし、インジェクターにマニフォールド、エンジンマネージメントのプログラムが異なり、S8が449psを発生していたのに対し、ガヤルドは100psも多い、559psを発生していたのだけれど。
最大トルクは同じ54.9kg-mだったが、発生回転域はだいぶ異なる。S8は3000rpmとリラックスした回転域に設定され、高速クルージングに最適化されていた。もし勢いをつけたいなら、6速ティプトロニックを操作するのがいい。反面ガヤルドはの最大トルクは熱狂的な6000rpm。エキゾチックなクルマに相応しい。
そんな大きなエンジンがフロントに押し込まれているから、スターターモータや点火プラグを交換するには、エンジンを下ろす必要がある。メンテナンスにはそれなりの時間と費用が必要となるのだ。