英国流、激安中古車のすゝめ 日産マイクラ1996年式 総額300ポンド、何できる?

公開 : 2018.09.29 11:40  更新 : 2021.03.19 11:28

激安中古車生活のすゝめです。英国版AUTOCAR編集部が自らに課したルールのもと、1台の激安中古車を手に入れました。20万km越えの1996年式日産マイクラですが、800km超の日帰りロードトリップも難なくこなしたこのクルマでは、次なる野望も検討されているようです。

もくじ

P289 BUX号 課されたルール
近所で発見 総額300ポンド
車両のご紹介 何をしよう?
長旅も問題無く さらなる野望も
番外編1:バンガーノミクス・イン・アクション

P289 BUX号 課されたルール

まずはP289 BUXのナンバーを付けたこの1996年式日産マイクラ(日本名:マーチ)をご紹介させて頂こう。これはわれわれの知る限り、英国で最も安価なプライスタグを掲げた中古車である。われわれが知りたかったのは、どれくらい安く中古車を手に入れることができるかであり、借金することなくルノー・キャプチャーの1カ月分のリース料金で、まともに走るクルマを購入できたのだ。

もちろん、このクルマが最も安価な中古車だと証明することはできないが、それでもこのひからびたようなマイクラこそがその1台だと信じている。われわれは自らにルールを課したが、P289 BUX号はそのルールを易々とクリアしつつ、最も安価に購入することのできた車両だった。


最初のルールは、購入した状態で公道走行可能な車両だということだったが、そんなことは気にする必要がなかった。つまり、「交換または修理」という注意書きはどこにもなかったし、タイヤの空気圧やウインドウォッシャー液といった、基本的な項目以外にチェックが必要なところもなかった。

ふたつ目のルールはひとつめと同じようなものだが、MOT(英国の法定検査)の有効期限が最低3カ月は残っているということだった。古いクルマを格安で手に入れたのに、少し試運転をしただけで、再び高額な修理のため工場へと車両を戻すなど褒められたものではない。

そして、3つめのルールだが、近場で買うということだ。究極に安いクルマを購入しようというのだからこれも当然だろう。怪しげで、自分の直観しか頼ることができないようなクルマを選ばざるを得ない状況では、どんな費用も想定以上になる可能性がある。もし、クルマを買いに行く途中でコーヒーを飲む余裕があるのなら、その分クルマ全体の購入コストにそれなりの予備費を見込んでおくべきだ。

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