イーロン・マスク、テスラ会長退任へ 証券詐欺収束のため

公開 : 2018.10.01 21:10

テスラ株の非公開化に関し虚偽の情報を流布したとして米国証券取引委員会から訴追されたイーロン・マスクは、その収束のため罰金の支払いと会長職退任を受け入れました。今後もCEOとして続投しますが、今後3年間は会長への復帰はできないことになります。

もくじ

マスク、テスラともに2000万ドルの罰金
CEOの座は維持

マスク、テスラともに2000万ドルの罰金

テスラの創業者であるイーロン・マスクは株式非公開化に関する詐欺の疑いについて米国証券取引委員会(SEC)に対して2000万ドル(23億円)の罰金を支払うとともに、テスラ会長を退任した。テスラにも同額の罰金が課せられたが、彼はCEOの座にはとどまる意向だ。

SECは、「テスラ株を420ドルで非公開化する。資金も調達済み」という内容のマスクのツイートを問題視している。SECによれば、実際にはその資金は確保されていなかったとのことだ。

このツイートにより、テスラの株価は急上昇した。SECは「重大な市場の混乱を引き起こした」としている。また、テスラがマスクのツイートの真偽に関する情報を提供しなかったことも問題だとのことだ。

マスクは当初SECの提訴について「不当だ」としていた。しかし、今になって和解が成立したという。この和解条件のなかで、マスクがテスラの会長を退任し、新たに独立した会長を据えることが含まれていた。マスクは今後3年間にわたって会長職を務めることが禁じられている。

テスラは新たにふたりの社外取締役を選任することに同意し、新設の第三者委員会がマスクの言動を監視することになる。この和解において、マスクは投資家を欺いたことについて否定も肯定もしていない。

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