ホンダNSX 2019年モデル 静かなる進化 具体的な変更点は
公開 : 2018.10.25 11:30 更新 : 2018.10.25 12:39
新時代のスーパースポーツとして2016年に登場したホンダNSXに初のマイナーチェンジが施されました。見た目の変化は少なく、ダイナミクス性能の熟成に主眼が置かれ、あらゆる状況下でのコントロール性と接地感が追及されたことがポイントです。
もくじ
ー NSX 2019年モデル 何が変わった?
ー 目で見てわかる部分の変化は
NSX 2019年モデル 何が変わった?
静かな進化を遂げた2019年モデル
2016年8月に送り出された2代目NSXは、「人間中心のスーパースポーツ」という初代モデルが提唱したコンセプトを継承し、ホンダ独自の3モーター・ハイブリッド・システムを備える新時代のスーパースポーツだった。
発表以来当初の予定を大きく上回る約400台のオーダーを受けているという。
開発はすべて日本で
ホンダの市販4輪車の頂点を象徴するNSXに終着点は無い。現状に甘んじることなく、更に磨き上げて極みを追求するのはホンダのDNAといえる。
2代目NSXは当初パワートレインを日本、シャシーはアメリカで開発されていたが、2019年モデルから日本ですべて行われることになり、シャシーの開発主幹には車体研究開発責任者としてインテグラやUSアコードを担当したのちダイナミクス性能統括責任者/マイスターとして活躍してきた水上 聡が采配を振ることになった。
操る喜びを追求したシャシー
「新時代のスーパースポーツ体験」を提案するNSXだけに、ダイナミクス性能の熟成が新たな課題とされた。タウンユースからサーキットでの限界走行まで、あらゆる状況でのコントロール性と接地感が追及された。
具体的にはサスペンションの見直しが細部までなされ、フロント・スタビライザーを26%、リア・スタビライザーは19%固め、リア・コントロール・アームのブッシュ剛性を21%高め、細かなところではリア・ハブの剛性を6%向上させるという地道な改良を加え、よりリニアな感触を実現。
さらには専用タイヤとして共同開発されたコンチネンタル・スポーツコンタクト6の採用により、グリップとコントロール性能を向上させている。
走行モードの最適化も
走行シーンに最適なモードを選べる「インテグレーテッド・ダイナミクス・システム」はさらに最適化されるとともに、アクティブ・ダンパー、VSA、EPSの制御とハイブリッドSH-AWD駆動力配分制御も見直された。
これにより高Gのコーナリング時のコントロール性と安定性を向上させた。