アウディはすべて似すぎ? 乗ると印象は異なる? 試乗で探る 後編

公開 : 2019.01.03 08:40  更新 : 2021.10.11 14:52

どれもそっくりに見えるアウディ。後編ではQ5とQ7に試乗しました。Q7には好印象だったいっぽう、Q5は、ちょっと気になるところがありました。「いまアウディに求められていること」は何なのでしょうか。

text:Kazuhiro Nanyo(南陽一浩)
photo:Satoshi Kamimura(神村 聖)

もくじ

Q5の前に、Q7を見てみる
Q7、乗った感じは?
焦点がいまひとつボヤけている
いま、アウディに求められること

Q5の前に、Q7を見てみる

サルーン系から気分を変えて、今度はSUVを借り出してみた。

お目当てはQ5だが、現行のSUVラインナップのサイズ感を掴むために、まず「Q7 3.0 TFSIクワトロ」に乗ってみた。

というのもQ7は、全グレードともマイルドハイブリッド採用で日本に早晩上陸するであろうQ8にフラッグシップSUVの座を譲ろうという立場。

加えてSUVクーペたるQ6もウワサされている。そうした偶数車名のニューモデルに挟まれる前提で日本市場デビューして2年半経ったQ7を眺めると、静的でフォーマル、ステイタス性の高さが感じられる。

ショルダーに2本伸びる、直線的でエッジの立ったプレスラインからは、本来ならサルーン系が担いそうな立ち位置を担う、そんなSUVと見えてくる。

ルーフラインは無論、ボンネットからショルダーにかけてのラインも高く、水平のクロームグリルはかなり垂直に立てられている。5m強の全長に2m弱の全幅、3m近いホイールベースの車体に乗り込むと、予想通りというべきか、ちょっとした高台から猊下するようなアイポイントの高さだ。

水平基調のインテリアはマット仕上げのアルミパネルが目を引く造りで、ボタン類を減らす近頃のトレンドに沿ったインターフェイスだ。

記事に関わった人々

  • 南陽一浩

    Kazuhiro Nanyo

    1971年生まれ。慶応義塾大学文学部卒業。ネコ・パブリッシングを経てフリーに。2001年渡仏。ランス・シャンパーニュ・アルデンヌ大学で修士号取得。2005年パリに移る。おもに自動車やファッション/旅や食/美術関連で日仏独の雑誌に寄稿。2台のルノー5と505、エグザンティア等を乗り継ぎ、2014年に帰国。愛車はC5世代のA6。AJAJ会員。
  • 神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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