アストン マーティン・ラピードの中古車は安い? 故障や維持費は 購入ガイド
公開 : 2019.01.05 10:10
あまり人気モデルとは言えないアストンマーティン・ラピードですが、V12エンジンを積んで4人の大人が乗ることのできる素晴らしいスポーツカーです。英国では新車価格に比べ、数分の一程度の金額で購入できるようになってきたこのモデルの魅力と注意点に迫ります。
もくじ
ー 4シーターのスポーツカー
ー 高い信頼性を誇るモデル
ー アストン マーティン・ラピードの中古車 購入時の注意点
ー 専門家の意見を聞いてみる
ー 知っておくべきこと
ー いくら払うべき?
ー 掘り出し物を発見
4シーターのスポーツカー
同じような価格で2000年代中盤生まれのV8ヴァンテージとDB9が数多く存在するなか、2010年登録のラピードは3万7000ポンド(546万円)のプライスタグを掲げている。素晴らしいコンディションを保つ、明るいシルバーに塗られたこの車両の走行距離は9万5000kmであり、アストン マーティンによる完ぺきなメンテナンス履歴が残されている。さらに、人気のブラックレザーと後席用DVDスクリーンが装備されたワンオーナー車両であり、アストンとしては控え目かつ、率直に言えばあまり人気モデルとはいえないラピードの魅力的な中古車両の1台だ。
以前アストンでセールスを担当していたステファン・ジョーダンは、最初の1台を販売したときのことを思い返している。「価格は16万4000ポンドでしたが、販売に苦労しているのを見たアストンは、非公式に13万5000ポンドという価格を提示することで、われわれをサポートしてくれました」
さらに、彼は4ドアのラピードをファミリー向けモデルとしてアピールすることを止め、ふたつのリアシートを持つスポーツカーだと宣伝するようにしたとも話してくれた。
「かなり状況は良くなりました」とジョーダンは言う。「これでラピードに対する注目は集まりましたが、それでもアストンのベストセラーカーになることはありませんでした」
さらに、アストンが誇る職人たちが労力を惜しまず造り上げたモデルだと期待している顧客はショックを受けるだろう。2010年から2012年にかけて販売された初期型ラピードは、オーストリアのグラーツにあるマグナ・シュタイアの工場で生産されていたのだ。それでも、幸いにもグラーツ製ラピードの品質は、2012年にゲイドンに生産が移管されたあとのモデルと、なんら変わることのない素晴らしいものだった。