ジャガーのデザイナー、吉利(ジーリー)英スタジオへ移籍 Fペースなど代表作
公開 : 2019.02.05 11:35
中国の自動車ブランド、吉利(ジーリー)は新たなデザインスタジオを英国内に立ち上げ、ジャガーの前デザイナー、ウェイン・バージェスがその新しい部門を率いるとのことです。
加速する中国資本の投資
ボルボやロータス、Lynk & Co、LEVCなどのブランドを保有する浙江吉利控股集団(ジーリー・ホールディング・グループ)は、今後5年以内に英コベントリーを拠点とした100人規模の施設を作ることを計画している。
今回の新しいデザイン部門を率いるのはデザイナーのウェイン・バージェス。2001年にジャガー・ランドローバーに入社し、ジャガーの量産車種やSVOモデルなどのデザインディレクターを務めていた。FペースやFタイプ、XE、そして最新のXJの彼の作品だ。
彼は2011年からジーリーのグローバルデザイン部門トップを務めているイギリス人のピーター・ホアベリーとともに働くことになる。
英国にオープンする新デザイン施設は上海、バルセロナ、ヨーテボリ、カリフォルニアに次いで5番目となる。新施設は吉利汽車、Lynk & Co、プロトン、ロータス、LEVCなどのデザインのサポートを行うとしている。
今回の発表でホアベリーは、「ジーリー・デザインUKの新設は吉利汽車の英国に対するアピールと、英国がクリエイティビティやデザインにおいてリードしている存在感を示すものとなっています。そこに高級車デザインに対する豊富な経験を持つウェインが加わることで、わたしたちのブランドの発展が大いに加速することでしょう」と語った。
ジーリーは中国で大成功を収めているブランド、Lynk & Coを今年中に欧州にてローンチする予定だ。2010年からはボルボのオーナー、2017年からはロータスのオーナーになり、傘下のLEVCもレンジエクステンダー搭載のEVタクシーをローンチした。