英国の自動車生産台数、9%低下 ブレグジット(EU離脱)も原因か
公開 : 2019.02.20 21:10
英国自動車製造販売協会(SMMT)によると、昨年の英国での自動車生産台数は前年比で9.1%も低下し、英国メーカーの投資額も半減したとのことです。
もくじ
ー 業界全体が低迷を見た2018年
ー 生産のみならず投資も低下
ー ジャガー・ランドローバーと日産 生産低下へ
ー 世界中で売れた英国生産モデルトップ10
ー 2018年の英国輸出量
業界全体が低迷を見た2018年
昨年、英国内の自動車工場全体で生産した台数は152万台となったが、これは過去5年間でもっとも悪い数値となった。
英国内で生産・販売された台数も16.3%下落し、輸出台数も7.3%下落した。英国内で生産されている8割の自動車が輸出されている形だ。
この数値の下落は様々な規制の変更やディーゼルに対する不安、そして欧州と中国での需要の低下が原因とされる。ブレグジット(英国のEU離脱)も少なからず影響はあるとみられる。
「これが非常に悪い数値だということは無視できません」と英国自動車製造販売協会(SMMT)の最高責任者マイク・ホーズは語る。
「製品のサイクルはいつも影響します。昨年はWLTPも生産能力に影響しました。ディーゼルに対する先行き不安も英国だけでなく、欧州全体、特にドイツとフランスで大きく、それが今回の原因とも言えるでしょう」と語った。
「さらに、企業と消費者双方に信頼の低下もあり、英国メーカーはよりグローバルな市場で戦っていかなければなりません」