自動運転車の歴史 1920年代から現在まで 後編
公開 : 2019.03.10 05:50 更新 : 2019.05.04 13:03
後編では、1986年から2018年現在までの進化を振り返ります。現在ではグーグル傘下のウェイモをはじめとして、数々のテクノロジー企業が自動運転車開発の競争を繰り広げています。ただし、その普及にはまだまだ時間がかかると見られています。
The VaMoRs van(1986年)
ドイツ人技術者のアーンスト・ディックマンは1970年代後半に自動運転車の研究を始めた。
驚異的な技術の理解を武器に、1986年ドイツ大学のキャンパスで完全自動モードでの実験を行った。この試験車はメルセデスのバンで、コンピュータだけでなく多くのセンサーやカメラが搭載されていた。
翌年、彼の製作したプロトタイプは閉鎖されたアウトaバーンで、88km/hでの巡行に成功した。
メルセデスの親会社であるダイムラーベンツは1980年代中頃、自動運転車の開発を加速化するために彼にアプローチを始めた。