PSA大株主 FCAグループとの合併に肯定的 ジャガー・ランドローバーにも興味

公開 : 2019.03.22 19:10

PSA大株主、プジョー家を代表する人物が、PSAとFCAの合併を支持すると表明しました。PSAが最近オペルの買収で成功したこと、米国再進出の足がかりとしてFCAの持つ(元クライスラー系の)ブランドが利用できることなどがその理由です。

もくじ

ジャガー・ランドローバーにも興味
FCAのマンリーCEOも「提携は理に適っている」

ジャガーランドローバーにも興味

PSAグループの大株主であるプジョー家は、フィアットクライスラー・オートモービルズとの買収または合併を支持する「準備」ができているという。その理由として、ヴォグゾール-オペルの買収が成功したことを挙げている。

シトロエン、DS、プジョー、ヴォグゾール-オペルで構成されるPSAグループとそのカルロス・タバレス最高経営責任者は、さらなるブランドの買収に興味を持っていると既に話している。アルファ・ロメオ、フィアット、マセラティジープなどを含むFCAグループは、これまで何度も、その可能性がある対象として名前が挙げられている。

プジョー家は持ち株会社のFFPを通してPSAグループの株を多く保有している。フランスの経済紙レ・ゼコーによるインタビューで、FFPのロベール・プジョー会長はFCAとの合併の可能性について訊かれ、「FCAとも、他の企業とも、手を結ぶ可能性はある」と答えている。

PSAグループはジャガー・ランドローバーに興味を持っているとも報じられている。同社はインドのタタ・グループが保有しているが、最近は苦戦が続いている。

現在は何も交渉していないとしながらも、プジョーはPSAが2016年にGMからヴォグゾール-オペルを買収したことを「卓越した成功」と呼び、それによって同家では同じ動きを繰り返したいとを望んでいることを明らかにした。

「オペルの件については、われわれは最初から支持していました」と彼は付け加えた。「もし同じような機会があれば、われわれはためらうことはないでしょう」

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