VWグループ 電動化計画を拡大 2030年までに電動車70車種投入へ
公開 : 2019.03.25 21:10
フォルクスワーゲン・グループは電動化をさらに推進させていきます。当初は2030年までに電気自動車を50車種リリースする計画でしたが、これを70車種に変更。全体で2200万台の電気自動車を販売する方針です。
もくじ
ー 加速するVWグループの計画
ー 重要な役割を担うMEB車種
ー 自動車以外のビジネルを模索
ー WLTP新基準適用も売れ行き好調
加速するVWグループの計画
アウディ、ベントレー、ブガッティ、セアト、スコダ、ポルシェ、フォルクスワーゲンなどのブランドを保有するフォルクスワーゲン・グループは、2030年までにグループ全体で電気自動車を50車種リリースするという内容を含んだロードマップE計画を2017年に発表した。
2025年までにフォルクスワーゲン・グループのカーボンフットプリントを2015年比で30%削減し、2023年までに電動化に対する投資額は3000億ユーロ(37兆9217億円)に達するとしている。
この計画の下で最初にリリースされるのはアウディeトロンとポルシェ・タイカンだ。フォルクスワーゲンはそれぞれのモデルの購入希望者が2万人を超えたと発表した。
次いで登場するのは電動モデル専用のMEBプラットフォームを採用した主力モデルだ。フォルクスワーゲンからはI.D.シリーズのハッチバック、Crozz、Buzzの3モデルがリリースされ、スコダからはビジョンEの量産モデルがリリースされる。MEBファミリーの車種は約550kmの航続距離を持つ。
フォルクスワーゲントップのヘルベルト・ディースは、電動車種のラインナップ拡大でグループ全体の電動車生産が2030年までに1500万台から2200万台に増え、グループ全体の約40%を占めるとしている。
この新しい目標は、フォルクスワーゲン・グループが関わるすべての分野で2050年までにカーボンニュートラルを目指す計画の一環であるとディースは説明した。