中国政府、EVの補助金減額を発表 車両価格値上げの動き 急成長に懸念
公開 : 2019.04.08 17:10
車両価格を値上げするメーカーも
BYDなど中国の自動車メーカーの一部は、この変化に対応する準備ができていると述べているが、他のメーカーは車両価格を値上げせざるを得なくなるだろうと言っている。
ブルームバーグはバーンスタインのアナリスト、ロビン・ジューによる次のような言葉を引用している。「メーカーの利益は減少することになるでしょう。中でも最も打撃を受けるメーカーはニオだと思われます」
「需要に応えるために奮闘しているものの、ニオは補助金の減額を埋め合わせるための値下げをするつもりはないという姿勢を示しています。つまり、今回の補助金減額はそのまま購入者にとって、ニオのクルマが値上がりすることを意味します」
これまで中国政府は、環境に対する影響を減らすため、電動化を強く推進してきた。世界で販売されているEVの約半数は中国で製造されている。同国はまた、世界で最も大きな自動車市場でもある。
2018年に中国で販売されたEVとハイブリッド車を合計すると120万台にのぼる。前年比140%の増加だ。全世界では2.6%減少しているにもかかわらず。
中国には現在、480を超えるEV製造会社が存在すると言われている。その中には、ジーリーやフォルクスワーゲン・グループのような国際的大企業から、鉛電池を搭載する非常に安価な小型EVを製造している零細企業まで含まれる。