アストン マーティンCEO 自動車業界の旧来のビジネスモデル、「もはや破綻」
公開 : 2019.04.11 11:10
アストンのCEOが、今後は自動車メーカー同士の合併吸収が避けられないと語りました。また、自動運転の早急な実用化にも疑問を呈しています。
もくじ
ー 巨額を投じて “同じ技術” ナンセンス
ー 自動車業界 少数の巨大メーカーが支配か
ー 超高級車ブランドの未来
ー 性急な自動運転の実用化 無謀
巨額を投じて “同じ技術” ナンセンス
「コネクテッドカーや自動運転車の開発に必要なコストは、自動車メーカーの結びつきを促すだろう」 アストン マーティンのアンディ・パーマーCEOが、そのように語った。彼はまた、現在世界的に認められている6つの高級車メーカーは、この困難な状況にもかかわらず、今後はますます成長すると信じている。その中にはアストンと、2022年に電動SUVの発売を予定しているラゴンダも含まれる。
英国の自動車製造販売協会によるカンファレンスで、パーマーCEOは多数の既存ブランドが提携関係を結び、生き残るためにライバル会社同士による合併や買収が避けられなくなるだろうと語った。
「われわれは巨額の費用を投じて同じような技術を開発しています。これはナンセンスです。自動車メーカー同士で合併や吸収が行われることは、避けられないと思います。自動車メーカーに求められる課題は、負担が大きすぎます。1000億円の費用を投じて1台のクルマを開発し、それを多く積み上げて安い価格で、ディスカウントして売る。そうすることで工場の稼働を維持し、規模の経済を維持する。そんなビジネスモデルはもはや破綻しているのです」
そう話すパーマーは巨大メーカーの存在についても語った。