英国ツーリングカー選手権開幕 いまが最高の時? 今年も激しいバトル期待
公開 : 2019.04.13 16:50
素晴らしいレース
かつてのBTCCの大ファンでもあるプラトーは、昨年17人ものドライバーが勝利を上げたという事実に、現在の「バランス・オブ・パフォーマンス」ルールは行き過ぎているのではないかという疑念を頂いている。
自身が未勝利に終わったこともこの見方に影響していることを認めつつ、「17人ものドライバーとチームが勝利に値するような状況というものは、決して見過ごすことはできません」と、彼は言う。
「こうした状況は受け入れがたいものであり、わずか1勝を挙げただけで、チャンピオンの座に手が届くなどおかしな話です。レーサーとして、チャンピオンとは先頭でレースをリードする存在でなければならないと思っています。スポンサーが支払ったコストの10分の1で開発されたマシンが勝利するような状況が続けば、最高のチームであっても資金を得ることが難しくなってしまい、BTCC自体の価値を棄損することになってしまいます」
「それでも、タイトル争いが初めから過熱し、ルール改正もそれを助長する方向にあるだけマシかも知れません」
対照的に、ターキントンは自身やニール、プラトーといったドライバーが参戦し続けていることが、BTCCの価値と魅力を示していると強調する。
「どのチームにもタイトル獲得のチャンスがあり、全員がその機会を狙っています」とターキントンは言う。「重要なことは全員がBTCCを続けていきたいと思っていることです。これまでに3度のタイトルを獲得しているのは、マット・ニールとわたしだけです。もう十分にストレスは味わったと思うかも知れませんが、それでも、ウインターブレークを終えて、『ふたりとも3回タイトルを獲得しているのなら、4度目を狙おう』と思いました」
「唯一のチャンピオンになりたいのです。今シーズンはBMW 3シリーズをベースにしたニューマシンで走ることになりますが、世界でもっともタフなツーリングカー選手権で、最初に勝利を上げることが出来れば最高だとは思いませんか? 素晴らしいレースであり、ふたたびモティベーションを取り戻すのに、それほどの時間は掛かりません」