GT-Rのテクノロジー、日産アルティマに ミラー・ボア・コーティング
公開 : 2019.04.26 12:05
日産の新型アルティマには、GT-Rの技術「ミラー・ボア・コーティング」が施されています。2.5ℓエンジンのシリンダーは、ディスコのミラーボールのようにピカピカだとか。
北米日産の新型アルティマ
日産アルティマ(新型2019年モデル)の2.5ℓエンジンには、日産GT-Rで培われたスーパーカーの技術が搭載されている。
アルティマの4つ気筒の内側には摩擦を低減し、効率性を高める日産の先進テクノロジー「ミラー・ボア・コーティング」が採用されているのだ。
このため、同社がテネシー州に有するデッチャード・アッセンブリーラインは、新型アルティマの製造開始にともない、ミラー・ボアのための設備を増設した。同ラインは、19秒に1基のエンジンを組み上げており、年産でおよそ140万基のユニットを製造することができるという。
通常シリンダーボアの内側には厚さ2.6mmほどの鋳鉄製ライナーが挿入されている。近年、高性能車/超低燃費車を皮切りに採用されている鉄系溶射皮膜とは、その鋳鉄製ライナーに替わるもの。
溶けた低炭素鋼を吹き付ける(溶射する)ことにより約0.2mmの薄膜化を実現するのだ。これは人間の髪の毛2本分の厚みしかないことを意味する。
加工後にシリンダーボアの内面を鏡面仕上げにすることから「ミラー・ボア・コーティング」とも呼ばれ、北米日産は「まるでディスコのミラーボールのようにピカピカ」というイメージ画像を公開している。