世界最強の4気筒エンジン メルセデス-AMG、A45用ユニット公開 420ps

公開 : 2019.06.07 15:00  更新 : 2019.06.07 15:12

メルセデス-AMGは、新しいM139型エンジンを発表しました。上級の「S」モデルでは量産型2.0ℓ4気筒としては世界最強の420psを発揮します。このユニットは新型A45などに搭載され、今年7月以降順次発売される予定です。

もくじ

世界最強の量産2.0ℓ
温度管理に注力
生産効率も向上

世界最強の量産2.0ℓ

メルセデス-AMGは量産型2.0ℓ4気筒エンジンとして世界最高出力を誇る新ユニットを発表した。今後「45」シリーズに搭載され、上級グレードの「S」モデルでは420psを発揮する。

今までのA45に搭載されてきた360psまたは380psのユニットも十分に高性能であった。しかしエンジン開発を統括するラルフ・イレンベルガーによれば、排出ガス規制に対応しつつよりハイパワーかつ軽量化し、さらに新型車のパッケージングに対応するため完全な再設計がなされているとのことだ。「先代との共通部品はいくつかのナットやボルトくらいです」と彼は語る。

新しいM139エンジンは標準モデルで387ps/48.9kg-m、Sモデルでは420ps/51.0kg-mを発揮する。そして特に注力したのはそのトルクの出方だという。以前のM133型のトルクカーブは急激にトルクが上昇し、その後幅広い回転域で一定というディーゼルに近いものであった。しかしM139型では回転上昇に応じてトルクが湧き出すようになっている。

この味付けの目的は自然吸気に近いトルク特性を持たせることにある。ディーゼルのように2000rpm程度から一定となるのではなく、このユニットの最大トルクは5200rpmで得られるという。それでいて1000rpmから2000rpmでの力強さも向上しているとのことだ。

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