新型BAC「モノR」完売 量産初、グラフェン強化カーボンで555kg グッドウッド
公開 : 2019.07.06 18:30 更新 : 2021.03.11 15:57
排気量1ℓあたり138ps 0-97km/h加速2.5秒
モノRもこれまでと同様、マウンチューン製の2.5ℓ直列4気筒自然吸気ガソリン・エンジンを搭載するが、最高出力は35psほど向上し、345psとなった。シリンダーのボアは拡大され、新たに採用した鍛造クランクシャフトのストロークを短くすることで、最大許容回転数は7800rpmから8800rpmに引き上げられた。
ラム・インテーク・システムから取り込む冷たい空気と、新設計のスロットルボディやシリンダーヘッドが組み合わされ、今やエンジンの出力は排気量1ℓあたり138psに達する。BACによれば、この数字は公道走行可能な自然吸気エンジンとしては「世界最高記録」だという。
これによって0-60mph(約96.6km/h)までわずか2.5秒で加速し、最高速度は170mph(約273.6km/h)に達する。
BACはまた、モノRが世界で初めてグラフェン強化カーボンファイバーをボディ・パネルに使用した量産車である述べている。英国のアドバンスト・プロポルション・センターが開発に関わっているこの素材は、カーボンファイバーを構造的に従来よりも強化かつ軽量化でき、力学的な特性や耐熱性も向上する。