ダイハツの「DNGA」 手放しに喜べないワケ 背景に「新興国」 独自の価値が必要
公開 : 2019.07.10 19:10 更新 : 2021.10.22 10:18
ダイハツが投入したDNGA。合理性が増したことは事実ですが、手放しに喜べないワケもあります。それは「新興国」の発展です。今、日本車ならではの価値を求められています。
text:Yoichiro Watanabe(渡辺陽一郎)
もくじ
ー ダイハツ、プラットフォーム大幅刷新の理由
ー 軽自動車と小型車を共通のベースで開発
ー そもそも「新興国」の概念、もはや消滅!?
ー 新興国の発展、日本企業にとって脅威に
ダイハツ、プラットフォーム大幅刷新の理由
ダイハツが走りの基本となるプラットフォームやパワートレインを見直すことになった。その新たな機能の名称がDNGA(Daihatsu New Global Architecture)とされる。
今後のクルマは、ダイハツに限らず、従来とは違う幅広いニーズに対応しなければならない。例えば二酸化炭素の排出量や化石燃料の使用量を抑えるために、電気自動車を含めてモーターを使った高効率化が求められる。
新しいプラットフォーム(クルマの基礎となる部分)には、その対応が不可欠だ。
環境関連以外でも、自動運転に繋がる運転支援機能、コネクテッドと表現される通信機能、使用形態では所有をしないカーシェアリングの普及なども考えられる。
これらの可能性に応じて、車両のハードウェアも変化を求められ、DNGAが誕生した。
それに合わせて、ダイハツは、注目すべき発言をした。