「特別なモデル」に加え「特別な体験」を

超特別な自分だけのモデルを求める顧客の需要を受け、ワンオフのフェラーリは今後もますます増えるだろうと、同社のコマーシャル＆マーケティング部門を率いるエンリコ・ガリエラが語った。

多くの需要がある特別なモデルは、「当社の全生産ラインの中で、最も長い順番待ちとなります」とガリエラは言う。4年から5年は待たなければならないそうだ。

「お客様は単に特別なモデルが欲しいのではなく、その製作プロセスにデザイナーと一緒に参加するという特別な体験を求めているのです」と彼は語る。このイタリアン・スーパーカー・メーカーは最近、2台のワンオフ・モデルを公開した。「P80/C（写真）」と「SP3JC」だ。

フェラーリの特別なモデルは、誰でも注文できるわけではないと、ガリエラは言う。「最上のお客様にのみ提供いたします。そのようなわたし達のお客様は250名ほどいらっしゃいます。それ以外の方からの注文は承りません」

需要はますます増えているにもかかわらず、フェラーリが製造するワンオフ・モデルは年に2〜3台ほどに過ぎない。その理由は、希少価値を保つことと、それ以上の台数を製造するキャパシティがないためだ。

先日グッドウッド・フェスティバルで撮影したフェラーリP80/Cも、そんな1台である。

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