約25億円の予想落札価格 世界2台のみ マクラーレンF1のLM仕様、出品へ
公開 : 2019.07.25 12:25 更新 : 2020.12.08 18:48
8台しか製造されなかったマクラーレンF1のLM仕様が、8月に米国モントレーで行われるオークションに出品される予定です。標準モデルのF1をLM仕様にコンバートした車両は、このクルマを含めて2台しか存在しません。
もくじ
ー 名車マクラーレンF1の究極的仕様
ー LMと標準仕様 大きく異る点は
ー ブルネイ国王は1人で3台も所有した
ー 完璧な状態 距離2万1500km以下
名車マクラーレンF1の究極的仕様
史上最も稀少で、速くて、素晴らしいスーパーカーを1台購入したいと考えているなら、今回ご紹介するマクラーレンF1の究極的なLM仕様をおいて他にない。
この1994年製の車両は、8月に開催されるRMサザビーズのオークションに出品されることになっている。売れることは間違いないだろう。なにしろ、8台しか製造されなかったマクラーレンF1 LM仕様の1台なのだから。
しかし、問題が1つある。予想される落札価格が2100万〜2300万ドル(22.7億〜25億円)とおそろしく高額であることだ。
ところで、F1 LMは何がそんなに特別なのだろうか?
まず、「普通の」F1でさえも、流麗なボディに途方もないパフォーマンスと、レースにおける輝かしい戦績、そして稀少性を兼ね備えた伝説的名車であること。
ゴードン・マーレーが究極のロードカーを目指してデザインしたマクラーレンF1は、1992年に発表された時点で、それを易々と達成していることが明らかだった。
当時、このクルマをテストしたAUTOCARは「公道を走行するために作られた史上最も素晴らしいドライビング・マシン」と書き表している。そして今でも、史上最高のクルマを投票で決めようとしたら、多くの票を集めることは間違いない。マクラーレンF1は数年間、「世界最速の市販車」の称号を守り続けていたのだ。