メルセデス・ベンツの電動高級セダン「EQS」 テスト車からプロポーション判明
公開 : 2019.07.29 11:10 更新 : 2021.04.27 07:08
CLSに似た4ドアクーペ風スタイル
EQCが既存のGLCからプラットフォームを流用し、EQAにはAクラスのプラットフォームを改良したものが使われる一方で、最上級モデルのEQSは、現在メルセデスが心血を注いで開発しているMEA(モジュラー・エレクトリック・アーキテクチャ)を初めて採用するモデルとなる。
アルミニウムを多用したMEAプラットフォームの重要な特徴の1つは、フラットなフロア構造を持つことだ。
新たに撮影に成功したEQSのテスト車両の写真を見れば、将来のフラッグシップとなる市販モデルの形状が確認できる。カメラマンの話によると、サイズは現行のCLSと大体同じくらいだったという。
プロポーションに関して言えば、現行のSクラスよりもボンネットが短く、フロントガラスが傾斜している。フラットなフロアと3m近いロングホイールベース、さらに従来の内燃エンジン搭載車のようなギアボックスやトランスミッショントンネルの侵食がないことを考えると、EQSの室内は現行Sクラスよりも広いことが期待できる。
後方まで伸びた曲線を描くルーフラインと、天地が狭いグリーンハウスは、現行のCLSと似ている。また、ファストバック・スタイルのリアに、リフトバック・スタイルのトランクリッドを備えるあたりは、メルセデス-AMG 4ドアクーペにも共通する。