BMW、米スパータンバーグ工場に約10.9億円を投資 X3/X5のPHEV生産に本腰
公開 : 2019.07.30 20:10
BMWのX3とX5に新しいPHEV(X3 xドライブ30eとX5 xドライブ45e)が間もなく加わります。その生産に備えBMWは米国のスパータンバーグ工場に約10.9億円を投資しました。
もくじ
ー X3 xドライブ30e、電力で50km走行
ー X5 xドライブ45e、電力で80km走行
X3 xドライブ30e、電力で50km走行
BMWは米国スパータンバーグ工場で、新型プラグインハイブリッドSUVとなるX3 xドライブ30eとX5 xドライブ45eを生産するための準備を整えている。両車とも既存のガソリンやディーゼル・エンジン搭載モデルのX3やX5と併売される予定だ。
BMWはスパータンバーグ工場に1000万ドル(約10.9億円)を投資し、バッテリー生産能力を2倍に拡大すると24日に発表した。
2台の新しいハイブリッド・モデルは、電気のみである程度の距離を走行できるという特徴を備えている。そのための電力は、充電器につなぐプラグと、エネルギー回生テクノロジーによって蓄えられる。
パワートレインの詳細についてはまだ明らかにされていないものの、X3 xドライブ30eは先日発表された330eと同じパワートレインを搭載すると報じられている。
このハイブリッド・ユニットは、2.0ℓ直列4気筒ガソリン・エンジンが最高出力184ps、ギアボックスに組み込まれたモーターが114psを発生。システム合計で最高出力252ps(エキストラブースト時は292ps)と最大トルク42.8kg-mを発揮する。
12.0kWのリチウムイオン・バッテリーによって、330eは電気のみで60kmの距離を走ることができる。X3 xドライブ30eはこれより多少重いため、電気のみによる航続距離は50kmと発表されている。
X5 xドライブ45e、電力で80km走行
より大きなX5 xドライブ45eは、BMWの最もパワフルなハイブリッド・パワートレインが搭載される。
新型745eセダンに使われているこのユニットは、3.0ℓ直列6気筒ガソリン・エンジンが286ps、ギアボックスに組み込まれたモーターが114psを発生し、システム合計では最高出力394ps、最大トルク61.0kg-mとなる。
745eが搭載するリチウムイオン・バッテリーの容量は、より小さな2.0ℓエンジンで使われているものと同じ12.0kWであり、電気のみで走行可能な距離は58kmとなる。
BMWが発表したスペックによれば、X5 xドライブ45eの電気のみによる航続距離は80kmとなっているため、745eより多くのバッテリーパックを積んでいると思われる。
X3 xドライブ30eとX5 xドライブ45eの発売は、2021年までに平均CO2排出量の目標値を95g/kmと定めた新しいEUの規制に対応を図る企業努力の一環だ。