アストン マーティン 稀少な5台の名車をロンドンで展示 コンクール・デレガンス

公開 : 2019.08.01 11:40

9月にロンドンへ行かれる方には見逃せないイベント。ハンプトン・コート・パレスで開催されるコンクール・デレガンスに、稀少な5台のアストン マーティンが展示されます。

もくじ

ラリーやル・マンで輝かしい戦績
ワークス・チューン/フルレストアの車両も
クラブ展示も含めると100台近い数が集結

ラリーやル・マンで輝かしい戦績

アストン マーティンの有名な5台のモデルが、9月6〜8日にハンプトン・コート・パレスで開催されるコンクール・デレガンスに展示されることになった。いずれも一見の価値あるクルマばかりだ。

DB2/4 MkII(トップ写真)はその1台。その優雅な外観にもかかわらず、実はラリーで活躍した名車なのだ。

1956年6月にこのクルマを新車で購入したチャールズ・デ・サリス伯爵は翌月、グレガー・マクレガー大尉とチームを組み、国際アルプス・ラリーに出場。この「クープ・デ・ザルプ」でクラス2位入賞を果たした。

9月にロンドンに集まる5台の稀少なアストン マーティンの中で、最も古いモデルは「LM9」だ。ル・マン参戦のために製作されたこの軽量レースカーは、姉妹車の「LM10」と共に1932年の24時間レースに出場した。

この年は成功を収められなかったものの、翌1933年にパット・ドリスコルとクリフトン・ペン・ヒューズのドライブで再び出場し、総合5位入賞、クラス優勝に輝いている。

ワークス・チューン/フルレストアの車両も

その53年後に作られたV8ヴァンテージも出展される。このケンジントン・シルバーのクルマは、初めは標準モデルとして工場を出たものの、後にアストン マーティン・ワークスに戻され、珍しい仕様に改造されている。

エンジンにはコスワース製の高圧縮ピストンや大径インテーク・マニフォールド、ウェバー製キャブレターが装着され、シリンダーヘッドも改良されるなど、パワーアップのためのチューンが施された。こうして「Xパック」仕様へと生まれ変わったのだ。

DB5はクーペとドロップトップの2台がハンプトン・コート・パレスに展示される。前者はアストン マーティンの工場で初めてフルレストアされた車両で、それゆえ「アストン マーティン・ワークス・コーチビルダー」のバッジが初めて付けられた。

クラブ展示も含めると100台近い数が集結

これら5台の歴史的名車に加え、今回のイベントではイタリアのデザインハウスであるザガートの100周年を記念し、これまでザガートが手掛けたアストン マーティンの全モデルが世界で初めて展示される予定だ。

「アストン マーティン・ブランドのファンにとって、コンクール・デレガンス2019はまさに見逃せないイベントになるでしょう」と、同イベントのディレクターを務めるアンドリュー・エヴァンスは語る。

「アストン マーティン自身によるオフィシャルな出展に加え、アストン マーティン・オーナーズ・クラブのクルマも展示されます。来場者は賞賛に値する100台近い数のアストン マーティン車を目にすることができるでしょう」

このクラブによる展示では、「クラシック&スポーツカー」とマイケル・オブ・ケント王子が各展示車を審査し、栄えあるクラブ・トロフィーを授与することになっている。

「クラシック&スポーツカー」の読者は、このイベントのチケット割引コードと専用駐車場を利用できる。

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