新型フォルクスワーゲン・ゴルフ 発表はフランクフルト・モーターショー後
公開 : 2019.08.29 07:50 更新 : 2019.08.30 18:55
フォルクスワーゲンがカモフラージュで覆われた新型ゴルフの写真を公開しました。フランクフルト・モーターショーでは新型EVのID.3がデビューするため、ゴルフの発表はその後になるようです。
フランクフルトはID.3に集中
フォルクスワーゲンは、今年の秋に8代目となる新型ゴルフを発表することを認めた。同社のデザイン担当重役は、それが「本物の人目を引くクルマ」になると約束している。
この長い歴史を持つハッチバックの最新仕様は当初、新型電気自動車のID.3と共にフランクフルト・モーターショーで発表される予定だった。しかし、フォルクスワーゲンの社長は、このモーターショーをID.3の発表に集中させようと決めたのだ。新型ゴルフは秋に発表されることが確認されており、英国では来年初めに発売される予定だ。
新型ゴルフは、既にほとんど隠されていない姿で路上テストしている様子が、何度か目撃されている。フォルクスワーゲンは28日(現地時間)、白と黒のカモフラージュ柄を施した新型ゴルフがテスト中のオフィシャル写真を公開した。それを見ると、8代目もゴルフの伝統的なデザインの特徴を多く受け継いでいることがわかる。
新VWロゴを初採用
フォルクスワーゲンのデザイン担当エグゼクティブ・ディレクターを務めるクラウス・ビショフは、新型ゴルフが「エレガントなプロポーション」を特徴とすると述べている。さらに同社はプレスリリースで、8代目ゴルフについて「時代が求める電気駆動、デジタル化されたコネクテッドな車内、運転支援機能、オンラインを使った機能とサービス」に合わせて設計されていると記述している。
テスト車両のエンブレムが隠されていることにも注目すべきだろう。なぜなら、フォルクスワーゲンはフランクフルト・モーターショーで新しいロゴを発表する予定なのだ。新型ゴルフは、この新ロゴを付けて発売される最初のモデルになる。
フォルクスワーゲンは昨年末、ゴルフ8のスケッチを公開した。そしてインテリアのルックスとテクノロジーが明らかな進化を遂げると予告した。新型ゴルフには、インストゥルメントとインフォテインメント用の大型デュアル・スクリーンが、ドライバーの眼前からダッシュボード中央にかけて装備される。操作系はタッチスクリーンに集約されるため、インテリアのそれ以外の部分は、ミニマリスト的なデザインになる。
8代目はデジタルなゴルフ
フォルクスワーゲンの幹部もまた、同社にとって最も重要なモデルの最新型に関する情報の提供を始めている。
3月のジュネーブ・モーターショーで、同社の販売部門を率いるユルゲン・スタックマンは、新型ゴルフは歴代モデルの伝統を維持するものの、新しいテクノロジーの恩恵を受けると語った。
「新型ゴルフは、長年人々から愛されてきたものをすべて受け継ぎます。しかし、さらにデジタルなクルマになるでしょう」と、スタックマンは言う。「人々が求めるゴルフ、それはアイコン的存在です。しかし、今やその中身は飛躍的な進化を遂げます。依然としてゴルフ以外の何物でもありません。しかし、8代目はデジタルなゴルフです。人々から愛されてきた特徴を維持しつつ、次の段階へと移行します」
スタックマンはまた、新型ゴルフに電気自動車版のe-ゴルフはないことを認めた。ID.3と被ることを避けるためだ。電動化については「GTE(プラグインハイブリッド)に留まる」という。これから登場するVWの電気自動車は、すべてEV専用プラットフォームを使ったものになる。
また、現行ゴルフで採用された12Vのマイルドハイブリッドに加え、新型では48Vのリチウムイオン・バッテリーとベルト駆動スターター/ジェネレーターがエンジンをアシストする新しいマイルドハイブリッドも採用されることが既に明らかになっている。
ゴルフGTIとゴルフRは、次世代にも設定される見込みだ。ゴルフRは依然としてラインナップの最上級モデルであり、GTEがRを超えるほどのパワーを持つことはないようだ。ディーゼルのGTDに関しては、存続するにせよ、廃止されるにせよ、いずれ発表があるだろうとスタックマンは言った。