実車 新型BMW 1シリーズ M135i FF(前輪駆動)化された小型ハッチバックの狙いは?
公開 : 2019.08.29 16:25
BMW 1シリーズ新型の発売日を迎えました。前輪駆動となった3代目の「M135i(日本仕様)」の実車を撮影。対話型インフォテインメント、リーバスアシストといった新技術にも注目です。
3代目1シリーズ(F40型)日本発売
BMW日本法人は、同社のエントリーモデルとなる新型1シリーズを日本発売した。1シリーズは、5ドアの小型ハッチバックで、2004年に初代が登場して以来、グローバルで累計250万台を販売。そのうちの4%にあたる、約10万台が日本で売られている。
3代目となる新型は、これまでの後輪駆動方式に別れを告げ、前輪駆動に変更したことが最大のトピックだ。
また、内外装の刷新に加えて、クルマと対話して車両や情報端末の操作ができる「インテリジェント・パーソナルアシスタント」、後退するときにバックの運転をサポートする「リバースアシスト」、車輪の空転を防ぎトラクションを高める「ARB」を搭載したことが注目点となっている。
M135i xドライブ 日本仕様を展示
技術的な詳細は既報に譲り、ここでは日本市場における現段階でのトップモデルで、会場に展示されたM135i xドライブの実車写真を紹介したい。
発表会には同社BMWブランド・マネジメント・ディビジョンを率いるミカエラ・キニガー本部長が登壇し、1シリーズが属するカテゴリーの重要性に触れた。
「小型モデルというものは重要な役割があります。お客様がBMWブランドと初めて接する接点であり、それと共にプレミアムの輸入車と初めて接するモデルになります。もともとは国産のクルマを持っていた方々、また、若い方や若いファミリーがお客様であり、どのようなコミュニケーションを取るかが重量なのです」
女性ユーザーに期待
「とくにBMW 1シリーズは、お客様にとって一番最初の高級輸入モデルとなりますし、初めてのBMWとなります。新型BMW 1シリーズを買う理由というのは、BMWの典型的な走りというものが経験できるから。それとともにプレミアム感、安全性というものを担保でき、様々な技術が投入されているからなのです」と、市場における1シリーズの優位性を説明した。
直近50mの走行軌跡を記憶し、バック操作時に自動でステアリング操作を行うリバースアシスト、ドライバーの声で車両の操作、情報へのアクセスが可能なインテリジェント・パーソナルアシストといった新技術は、新たなユーザーへのアピールポイントとなる。なかでも、新型の購入層としてキニガー本部長は女性に期待を寄せている。
「新型1シリーズでは他のグループもターゲットとしております。それは女性たちです」
「多くの女性が1シリーズを運転していますが、新型ではさらに多くの女性を引きつけ、BMWファミリーにお迎えしたいと思います。そのために、ヴォーグ・ファッション・ナイト・アウト(ファッション誌のVOGUEが主催するイベント)とコラボレートし、東京、神戸、名古屋、大阪で1シリーズの展示を行います」