次期型メルセデス・ベンツCクラス 最新情報まとめ
公開 : 2019.09.30 20:50 更新 : 2019.10.01 15:03
2021年に発売される次期型メルセデス・ベンツCクラスには、最新の自動運転機能が投入される見込みです。最強のAMGモデルは最高出力550ps程度の四輪駆動になるほか、クロスオーバー風のオールテレインも加わるようです。
デザインは現行の進化型
次期型メルセデス・ベンツCクラスは全面的に刷新され、燃費効率に優れた新しいハイブリッド・ドライブトレインと、先進的な自動運転テクノロジーが搭載される見込みだ。
近年、Cクラスの販売は大きく落ち込んでいる。世界的に消費者の人気がSUVに集まっているためだ。メルセデスはこれを挽回するため、5代目となる次期型Cクラスには、新型Sクラスのために開発された数多くの新技術を投入しようとしている。W206というコードネームで呼ばれる次期型Cクラスは、今年発売されたBMWの新型3シリーズや、最近フェイスリフトを受けたアウディA4の対抗として、2021年に発売される見込みだ。
路上で目撃された最新のテスト車両を見ると、新型Cクラスのデザインは明らかに現行モデルのスタイリングを進化させたものであることがわかる。刷新されたフロントエンドと、より鋭角なヘッドライトが特徴的ではあるものの、プロポーションやディメンションは現行型と非常に近く、全体的なシルエットはあまり変わらないようだ。
改良型MRAプラットフォームを使用
新型Cクラスのプラットフォームは、現行モデルに使われているスティールとアルミを組み合わせたMRA(モジュラー・リア・アーキテクチャー)に多くの改良を加えたものだ。内部関係者の話によると、48Vの電装システムに対応し、これを核とする新開発のプラグインハイブリッド・ドライブトレインが搭載されるという。
前ダブルウィッシュボーン、後マルチリンク式のサスペンションは、アダプティブ・ダンパーが多くの市場で標準装備となる見込みだ。上級グレードではこれまでどおり、エアサスペンション付きも選べる。
この改良型MRAプラットフォームは、次期型Cクラスのセダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレに加えて、GLCとGLCクーペの後継モデルにも使われることになっている。これらのモデルでは、後輪駆動と四輪駆動から選択できる。
Cクラスにもオールテレインが登場
さらに既存のラインナップのほかに、メルセデスは新型アウディA4オールロードの対抗として、次期Cクラスにオールテレイン・モデルを設定する予定だ。標準のステーションワゴンをベースとするこのモデルは、ラフロード走行向けの無骨なスタイリングが与えられ、車高も引き上げられる。前後バンパーは下部のクリアランスを拡大した専用デザインとなり、アンダーガードやホイールアーチのプロテクターなどを装着。つまり現行のEクラス・オールテレインを小さくしたような仕様だ。
5代目Cクラスに用意されるエンジンは、ガソリンおよびディーゼルの直列4気筒が中心となる。これにスターター/ジェネレーターを加えた「EQブースト」マイルドハイブリッドや、ギアボックスにモーターを搭載した「EQパワー」プラグインハイブリッドが組み合わされる。