最新ポルシェ911に待望の「MT」追加 992型発表から1年あまり 北米市場から
公開 : 2019.11.01 09:35
992型の登場以来、待ち望まれていた7速マニュアル・トランスミッションが北米市場へ投入されることが明らかになりました。欧州へも2020年に上陸予定とのこと。日本への導入はいつになるのでしょうか。
北米市場から順次展開されるMT
2018年末に発表された最新992型のポルシェ911に、ファン待望の7速マニュアル・トランスミッションが追加される。これまで992型では、8速PDK(デュアルクラッチAT)のみの設定となっていた。
当面は北米市場での導入となる模様。先代991型のGT3でそうだったように、MTに対する需要が高まっているとポルシェの広報担当者は話している。992型911のアメリカ市場への導入が遅れたことに伴い、他の市場での提供も遅れているのだという。英国にMTが導入されるのは、2020年前半が見込まれている。
マニュアル・トランスミッションが選択できるのは、中間グレードとなるカレラSとトップグレードのカレラ4S。クーペ、カブリオレともに装備が可能だ。エントリーグレードのカレラで選択できるかどうかは、まだ明らかではない。
車重はPDKモデルより9kg軽量
英国価格は不明ながら、北米市場ではMTは911の無償オプションとして用意されているとのこと。MTを選択すると、スポーツクロノ・パッケージも組み込まれる。専用エンジンマウントにスポーツ・サスペンション、レブマッチ機能に加えて、ドライブモード・セレクターがステアリングホイールに追加となる。
さらにMTを選択すると、先代同様にトルクベクタリング機能付きの機械式リミテッド・スリップデフも標準で装備。PDK版とは異なる電子制御ユニットが搭載される。
MT版の0-100km/h加速は約4.0秒で、最高速度は305km/h。車重は1496kgとなっており、PDKモデルより9kg軽量になる点も見逃せない。
英国でも現在は992型ポルシェ911はPDKのみの設定だが、先代991型の限定モデル、スピードスターには6速MTが採用されている。