F87型 BMW M2 CS 最新画像を入手 40psとカーボンファイバーをプラス

公開 : 2019.11.06 09:20

サーキット前提となるコンパクト「M」の限定モデルの画像が、公式発表前にネットに掲載されました。新型2シリーズの登場も迫っていますが、450psエンジンと、カーボンファイバー多用のマッシブなスタイリングに食指が動く読者も少なくないのでは。

S55エンジンはチューニングで450psに

text:Greg Kable( グレッグ・ケーブル)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
BMWは現行M2のフィナーレを飾るべく、限定モデルのCSを発表する。その画像が正式発表前にネット上に掲載された。

アメリカの自動車情報サイトが掲載したもので、オリジナル画像は公式のプレスリリースからのようだ。このBMW M2 CSはロサンゼルス・モーターショーで初公開される予定で、英国での注文も間もなくスタートする。価格は未確定なものの、半ば公になっている情報もかなりある。

BMW M2 CS
BMW M2 CS

5万1425ポンド(714万円)のM2コンペティションと、このM2 CSとを差別化する上で大きなポイントがエクステリアデザイン。カーボンファイバー製のボンネットの中央にはエアベントが穿たれ、ルーフもカーボンファイバー製。ボンネットの重量は、M2コンペティションの半分だという。

さらにフロントスプリッターやトランクリッドのスポイラー、ディフューザーなど、すべてがカーボンファイバー製。ダウンフォースを強める機能を果たす。新デザインの軽量な19インチ鍛造アルミホイールも含まれ、ボディカラーは4色が用意されるとのこと。

M2 CSが搭載するのは、Mディビジョンが開発したS55エンジンの改良版。設計変更を受けたデュアルブランチ式のエグゾーストシステムには、音量調整が可能なフラップを備える。

3.0Lのツインターボ直列6気筒エンジンはM4コンペティションと同等のチューニングを受け、最高出力450psを6250rpmで発生。M2コンペティション比で40psのパワーアップとなる。パワーウエイトレシオは290ps/t。最大トルクは55.8kg-mと変わらない。

0-96km/h加速はMTモデルでも4.0秒

トランスミッションは6速MTが英国では標準で、オプションで7速デュアルクラッチATが選べる。電子制御のアクティブMデフも採用する。アメリカの自動車情報サイトによれば、0-96km/h加速はMTモデルが4.0秒。デュアルクラッチATなら3.78秒に縮まるという。

ちなみに、410psのM2コンペティションの場合、0-100km/hの加速時間はMTで4.4秒。BMW M2 CSの4速での80km/hから120km/hの中間加速はMTで3.3秒。デュアルクラッチATで3.1秒とされている。

BMW M2 CS
BMW M2 CS

ドライバーズパッケージを選択すると、タイヤはフロントが245/35、リアが265/35サイズの19インチが適用される。銘柄は定番のミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2。最高速度は280km/hだ。

M2 CSのシャシー回りでの大きな変更点は、アダプティブMサスペンションが標準装備となること。設定はコンフォート、スポーツ、スポーツ+から選べる。Mスポーツブレーキも採用され、フロントで400mmのスチール製ディスクに6ポッドキャリパー、リアに380mmのスチール製ディスクに4ポッドキャリパーが付く。

インテリアにはカーボンファイバー製のセンターコンソールと、M4 CS譲りのMスポーツシートが目立った変更点。アダプティブLEDヘッドライトとハーマン・カードン製のサウンドシステムも装備するようだ。

カーボンファイバー製のパーツが多用されるものの、車重は伝わって来ていない。追加された装備類も少なくなく、軽量化したぶんを相殺する可能性もある。こちらは公式発表まで待つ必要がある。

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