フェラーリ・ローマ 新型「2+クーペ」の車内は? 後席/荷室容量
公開 : 2019.11.15 18:50
フェラーリ・ローマの続報です。「2+クーペ」と発表されたローマの内装を、実車で確認してきました。後席も撮影しています。
ローマの狙いは?
フェラーリが発表した新型クーペ、フェラーリ・ローマ。「2+クーペ」と発表されたパッケージについて、実車で確認することができたので報告したい。
ローマは、V8エンジンをフロントに搭載する固定式ルーフの新型クーペだ。オープンカーのポルトフィーノと同じエンジンを搭載するが、最高出力はローマの方が20ps高く、620psを発揮する。
ポルトフィーノと車体の多くを共用するものの、可変式エアロダイナミクス、改良版パワートレインを採用し、まったく新しいスタイリングを与えられた。
そう、近年のフェラーリとは異なるエレガントなスタイリングをまとい、新たなカスタマーを創出することがローマの使命なのである。
リアシートを撮影
注目のインテリアは、運転席と助手席の空間をセパレートした「セル」構造としているのが特徴。2つのシートの間をセンターディバイダーが通り、車内を前後方向に分断している。
そして前席の後方には、小ぶりなリアシートがたしかに存在する。このスペースで寛げる人はなかなかいないだろう。これが「2+」と呼ばれるパッケージの全貌だ。
ステアリングは新設計のもので、ドライバー用の主な設定項目の操作に対応する。その奥には、速度計/回転計に変わって、16インチの曲面スクリーンが収まっている。
また、センターコンソールには、縦長の8.4インチ・インフォテインメント・ディスプレイを装備。これに加えて、助手席の正面には、パッセンジャー用タッチスクリーンも存在する。
荷室は最大345L
荷室容量は最大で345Lとされている。メルセデス-AMG GT、アストン マーティン・ヴァンテージといったライバルと遜色ないサイズである。
フェラーリのコマーシャル・チーフであるエンリコ・ガッリエラは、ローマのことを「新型グランツーリスモ」と表現し、「スポーツカーであることを疑うものはなく、それでいてエレガンスを持ち合わせている」と紹介している。
2020年の夏に欧州で発売されると考えられ、欧州市場の入り口価格は17万5000ポンド(2448万円)ほどになるとAUTOCARでは予想している。