スーパーSUVにもハイブリッド メルセデスAMG GLE 63 S発表 611ps

公開 : 2019.11.21 15:40

メルセデス・ベンツは、ロサンゼルス・モーターショーでマイルド・ハイブリッド搭載のGLE 63とGLE 63 S 4マチックを発表しました。英国の場合、注文の受付は2020年の初めからということです。

V8ツインターボにマイルドハイブリッド

text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
メルセデスAMGはロサンゼルス・モーターショーで3種類のパフォーマンスSUVを発表した。GLS 63とGLE 63、GLE 63 Sだ。

大型SUVのGLSと同様に、GLE 63に搭載されるのはAMG製の4.0L V8ツインターボ・エンジン。さらにスターター・ジェネレーターによるマイルド・ハイブリッドの「EQブースト」を組み合わせ、22psと25.3kg-mを上乗せしている。

メルセデスAMG GLE 63 S
メルセデスAMG GLE 63 S

その結果、GLE 63の最高出力は571psで、ハイパワー版GLE 63 Sの最高出力は611psとなる。0-100km/h加速時間はそれぞれ4.0秒と3.8秒。トランスミッションは9速ATで、変速時間を短縮するなどの改良を受けている。

最高速度はGLE 63では249km/hでリミッターがかかるが、GLE 63 Sの場合、AMGドライバーズ・パッケージを追加することで280km/hにまで伸ばせる。英国にはGLE 63 Sのみが導入されるという。

マイルド・ハイブリッド化によりモーターでのアシストとエネルギー回生が行われるとともに、気筒休止機構とアイドリングストップ機能も搭載。メルセデスAMGによれば燃費は8.6km/Lから8.7km/L程度で、二酸化炭素の排出量は261g/kmになるという。

GLE 63、GLE 63 Sともに、AMGライド・コントロール+と呼ばれるエアサスペンションと3モード・アダプティブ・ダンパーが標準装備。「突出したアジリティやダイナミクス性能、最大限のトラクションに日常的な快適性を掛け合わせた」 専用のセッティングを施したとのこと。

AMGらしい迫力のデザインも魅力

GLEのハンドリング向上には、電圧48Vで作動する、アクティプ・ロール制御システムと、リアタイヤの電子ロックデフも貢献する。また高められたパワーに対応するべく、フロントブレーキには6ピストンのキャリパーと直径400mmのディスクを備えた、セラミックブレーキ・パッケージもオプションで用意される。

ちなみに、ライバルとなるBMW X5 Mの場合、路面状態に関係なく、エアサスペンションは自動的に一定の車高を維持するように機能。コンフォートモードでは120km/hを超えると10mm車高が低くなるが、スポーツモード以上では初めから10mm低くなる。ドライブモードの設定は7種類が用意されている。

メルセデスAMG GLE 63 S
メルセデスAMG GLE 63 S

メルセデスAMG GLS 63と同様に、GLE 63とGLE 63 SもAMGらしいエクステリアを備える。フロントグリルやフロントバンパーなどは新デザインのものとなり、サイドスカートとオーバーフェンダー、ディフューザー風のリアバンパーなどが凄みを効かせる。マフラーはブラッククローム仕上げの4本出しだ。

インテリアでは、AMG仕様のナッパレーザー・シートに、アルミニウム製シフトパドル付きステアリングホイールを装備。コントロールパネルや計器パネルもAMG専用品で、随所にAMGのロゴがあしらわれる。

英国の場合、メルセデスAMG GLS 63の注文受付は2020年の初めからを予定。デリバリーは2020年半ば頃と告知されている。

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