【メルセデスEV第2段】EQAはクロスオーバーに 欧州発売は2020年 EQC/EQBにつづく

公開 : 2019.12.18 11:55  更新 : 2021.04.27 07:05

メルセデス・ベンツは、2020年にエントリーレベルの新型EV「EQA」を発売することを正式に認めています。この記事では、航続距離を含むスペック詳細や、エクステリアのサイズについてまとめています。

EQAはEVクロスオーバー EQC/EQBにつづく

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)

メルセデス・ベンツのオラ・ケレニウスCEOはこれまでにも、2020年にエントリーレベルの新型EV「EQA」を発売することを正式に認めている。

第2世代GLAの発表会で、オラ・ケレニウスはEQAの画像を披露し、EQAが新型GLAのデザインと密接に結びついていると述べた。

メルセデス・ベンツが公式公開したEQAのティザー画像。
メルセデス・ベンツが公式公開したEQAのティザー画像。

ドイツのシュツットガルトの地下駐車場に、充電器に接続されたEQAプロトタイプがあったことから、ハッチバックではなくクロスオーバーになることが明らかになった。

以降、多くのプロトタイプが、冬場におけるテストを行っているところを目撃されている。

GLAは、AクラスのようなハッチバックよりもEQAのようなEVのベースに適している。

車高が高いので、室内空間を犠牲にすることなくシート下にバッテリー用のスペースを確保出来るからだ。

メルセデス・ベンツのEV部門では、最初のモデルであるEQCをSUVとして発売し、近くGLBベースのEQBも発売する予定だ。

2017年のフランクフルト・モーターショーのコンセプトEQAは3ドアのハッチバックだった。

GLAベースのプロトタイプとは、フロントグリルやダッシュボード、前後ライトに共通点を見出すことが出来る。

価格、BMW i3に競合 EV特化工場で生産

メルセデス・ベンツは昨年、5億ユーロ(約600億円)を投資し、スマートのEVモデルを生産しているフランスのハンバッハ工場でEQAを生産することにした。

EVモデルのサブブランド「メルセデスEQ」の新しいエントリーモデルが2020年に発売される。

ライバルとしてあげられるBMWの小型EV「i3」
ライバルとしてあげられるBMWの小型EV「i3」

航続距離は約400kmであり、3万4075ポンド(498万円)のBMW i3に競合する価格に設定される。

EQAは、2022年までに発売されると言われる10台のEQラインナップの一部となる。

メルセデス・ベンツのCEOを退任する前、ディーター・ツェッチェは「EQのラインナップはさまざまな車種に対応する、その中の1つは小型車になる予定だ」とコメントしている。

メルセデス・ベンツは、世界各国の工場ネットワークの生産性を向上させようとしており、ハンバッハはEVの生産に特化している。

これにより、ガソリン車やディーゼル車の生産に影響を与えることなく、EVの生産量を増やすことができる。

生産責任者であるマーカス・シェーファーは、「ドイツのラシュタットにある工場とともに、小型車の生産ネットワークの一部となるまで成長するだろう」と話している。

営業とマーケティングの責任者、ブリッタ・シーガーは、「このEQはフランスで作られる最初のメルセデスになるだろう」と言った。

ツェッチェは昨年、「メルセデスの電動化への取り組みは勢いを増してきており、EQAは製品ポートフォリオにEVを組み込むことに真剣に取り組んでいることの証明である」と述べた。

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