【エヴァンゲリオン】特務機関NERVが初号機/弐号機、東京/札幌に出動 災害対策で

公開 : 2019.12.23 18:26  更新 : 2021.10.09 23:53

特務機関NERVといえば、「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する架空の存在。そのロゴをまとった三菱アウトランダーPHEVが東京は銀座で披露されました。限定車ではなく、任務を遂行するためのクルマです。

アウトランダーPHEV 「特務機関NERV」のロゴ

text:Kenji Momota(桃田健史)

2019年12月23日の昼過ぎ、銀座通りから一本裏に入った路地の角地。周囲のビル群や商業施設とは不釣り合いに見える、緑いっぱいの小さな庭がある。

そこに、黒塗りの三菱アウトランダーPHEVが2台。ボディサイドには、「特務機関NERV」のロゴが見える。

黒塗りの三菱アウトランダーPHEVが2台。ボディサイドには、「特務機関NERV」のロゴが見える。
黒塗りの三菱アウトランダーPHEVが2台。ボディサイドには、「特務機関NERV」のロゴが見える。

特務機関NERVといえば、日本を代表するアニメーション作品「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する架空の存在だ。

2台の車両が置かれている庭は、三菱自動車が2019年9月から2022年8月までオープンしているブランド発信拠点である。

三菱が、PHEVが、エヴェが、いったい何がどうつながっているのか?

師走の銀座をいく多くの人が、記者会見後の写真撮影の風景を「何事か?」と覗き込んだ。

なかには、「NERV(ネルフ)って、エヴァンゲリオンのNERVなのか?」と質問する外国人観光客までいた。

記者会見の正式名称は「特務機関NERV災害対策車両 整備計画、始動!」とある。

会見会場には、自動車関連メディアだけではなく、経済系メディアなどが「ことの真相」を知ろうと集まった。

そもそもゲヒルンって、どんな会社なのか?

ゲヒルン、三菱自動車、スカパーJSATの共同記者会見となった今回、最初に登壇したのは、ゲヒルンの石森大貴社長だ。

同社は2010年に情報セキュリティサービス企業として設立されたこと。設立5か月目に東日本大震災が発生し、石森氏の生まれ故郷である石巻市で甚大な被害が発生し、実家は津波で全壊。

ゲヒルンの石森大貴社長は、東日本大震災のあと、地震時にツイッターによる情報集約し、独自の震度観測網の構築。独自アプリを開発した。
ゲヒルンの石森大貴社長は、東日本大震災のあと、地震時にツイッターによる情報集約し、独自の震度観測網の構築。独自アプリを開発した。

この時に情報が的確に早期に住民に伝わらず、住民が警報を知る機会を逃した。

防災インフラと情報伝達の仕組みに取り組みべき課題が多いと感じた。

その後、地震時にツイッターによる情報集約し、独自の震度観測網の構築。独自アプリを開発。気象庁が公募した協力企業として、大雨・洪水警報の危険度分布の通知サービス協力事業者と選定された。

公開されたデータでは、タイムラインとして表示された回数は約37.4億回、プロフィール閲覧数が約3600万回、ユーザー数はSNSとアプリを合わせて約130万人に及ぶ。

同社にとって、ユーザーからのデータが事業の中核であり、グループ会社として独自のデータセンターを北海道石狩市に完備。

また、東京と大阪に合計6つのデータセンターを持ち、災害時でのデータ破損や喪失を防ぐための冗長性を担保している。

そんな情報セキュリティ企業とエヴァはどういった関係なのか?

記事に関わった人々

  • 桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?

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