【2019年 最高のコンパクト・サルーン8選】 走りと快適性の両立がカギ
公開 : 2019.12.29 05:50
SUVの人気が高まる昨今、コンパクトサルーンの売り上げは低迷しています。このクラスで勝ち残るためには、ハンドリングと快適性、それに内装の質感や経済性などすべてを兼ね備えていなければなりません。このバランスが勝敗を決したとも言えるでしょう。
もくじ
ー8位 プジョー508
ー7位 フォルクスワーゲン・パサート
ー6位 アウディA4
ー5位 ボルボS60
ー4位 メルセデス・ベンツCクラス
ー3位 アルファ・ロメオ・ジュリア
ー2位 ジャガーXE
ー1位 BMW 3シリーズ
8位 プジョー508
プジョーは新型508において、スタイリング重視のクルマがひしめくこの市場をリードする立ち位置を確保した。このクルマはコンパクトサルーンの中でも比較的小柄であり、後席のスペースは控えめだ。
しかし、508の特徴的な側面のラインに加え、目立つデイタイム・ランニングライトやフレームレスのドアなどが際立つ個性を放っている。
先代508よりも80mm短く、70kg軽く仕上げられているが、ハッチバック・スタイルのリアゲートにより荷室へのアクセス性が確保されている。エンジンはディーゼルが主体だが、1.6Lのガソリン・ターボも設定され、223psを発生する。
ハンドリングは俊敏でありながら、大径ホイールを選択しても洗練された乗り心地が味わえる。しかし、最上位のGTモデルにのみアダプティブ・ダンパーが用意される。
7位 フォルクスワーゲン・パサート
フォルクスワーゲン・パサートの強みはたくさんある。インテリアは整然として作りも良く、走りも洗練され完成度は高い。エクステリアはやや控えめだがハンサムで、その装備類も十分だ。
ユーロ6対応の4気筒ディーゼルは洗練性、パフォーマンス、経済性を兼ね備え、PHEVのパサートGTEを選べばさらにCO2排出量を低減することができる。
2019年のフェイスリフトに伴いGTEのバッテリーが大型化され、およそ70kmにわたりゼロエミッションでの走行が可能となった。
パサートは快適な長距離クルーザーであり、その運動性能においてはジュリアやXEにはかなわない。その代わり、落ち着いた走りを見せてくれる。交通戦争から離れてゆったりとした移動をしたいのであれば、こんなクルマがおすすめだ。
6位 アウディA4
カンパニーカーとしての需要が根強いアウディA4はキャビンの質感も高く、外観もスマートだ。そしてエンジンも洗練されて経済的であり、インフォテインメント・システムも素晴らしい。
ただしA4の欠点を挙げるとすればそのドライビングエクスペリエンスだろう。ドライバーへの刺激よりも高速域でのスタビリティが重視されているという印象だ。
しかし、これは高速道路を使用した長距離移動にはもってこいの特性と言える。ガソリン、ディーゼルともに航続距離は長く、洗練されスムーズなエンジンが搭載される。
また車内の乗員のためのスペースも十分に用意されており、コストパフォーマンスに優れる1台となっている。