【フィアット初の電動モデル】500とパンダのマイルド・ハイブリッド 2月と3月に発売
公開 : 2020.01.15 11:40
フィアットの500とパンダが同社初の電気自動車として、それぞれ2月と3月に発売されます。1.0Lエンジンと12Vモーターのマイルド・ハイブリッド・パワートレインを搭載し、CO2排出量が最大で30%削減される見込みです。
もくじ
フィアット初の電気自動車
今年後半に登場するフィアット初のEV「500e」に先駆けて、500とパンダが同社初の電動によるアシストを受けるモデルとして発売される。
それぞれ2月と3月に発売予定の新しいシティカーは、CO2排出量最大30%削減を実現する、マイルド・ハイブリッド・パワートレインを搭載する。
1.2Lのエンジンに代わり、1.0L 3気筒エンジン、12Vベルト駆動電気モーターとリチウムイオンバッテリーが搭載され、最高出力は70ps、最大トルクは9.5kg-m。
ベルト一体型スターター・モーターシステムは、エンジンに取り付けられていて、ブレーキ中と減速中にエネルギーを回収する。
このエネルギーは、エンジンのスタート時に使用され、加速を支援する。
また、29km/h未満でギアボックスをニュートラルにシフトすることにより、エンジンをオフにすることもできる。
6速のマニュアル・ギアボックスは、「郊外での燃費の改善を目指して」採用された。
パワーユニットが45mm下げられていることについて、フィアットは、クルマの「重心が低くなり、ハンドリングが向上する」と述べている。
マイルド・ハイブリッド500とパンダには、「H」のロゴ、緑色のペイント、Seaqualファイバーのインテリアが特徴的な、ローンチ・エディションが設定されている。
Seaqualファイバーは陸や海に捨てられたプラスティックをリサイクルして作られる、環境にやさしい素材だ。
今後の電気化計画
電気化が比較的遅かったフィアットだが、500eで挽回をはかる。
13年前に発売された現行の500も引き続き販売される予定だ。
現在開発中のモデルには、フィアット500ジャルディニエラ・エステート、新しい500XコンパクトSUV、ティーポの代替となると思われるSUVがある。
フィアットはまた、PSAグループとの合併で電気化計画がさらに加速することを期待している。
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