【ことしアメリカで人気急騰の日本車】GT-R(R33) /インテグラ/シビックなど 25年ルールが解禁

公開 : 2020.01.19 08:50

アメリカでに日本車人気が高まっています。輸入し、販売、登録の縛りが解ける「25年ルール」と密接に関係しています。2020年に解禁され、人気を集めるであろう8台を予想します。懐かしさもあるでしょう。

「JDM」、「25年ルール」とは何か

text:Kumiko Kato(加藤久美子)

JDMとはJAPANESE DOMESTIC MARKET=日本独自仕様のこと。

現在は廃止されている装備含めてあげてみると、
・日本市場専売車
・右ハンドル車
・オレンジウインカー(後ろ)
・速度超過警告音
・kmのみ表示の速度計
・AT車のリバース警告音
・軽自動車
・旧車の小径ハンドル
・深リムホイール
などがJDMに定義される。

R33 GT-Rは1995年1月の東京オートサロン会場にて発表された。  R32やR34ほどの人気はないとはいえ、やはり心待ちにしているJDMファンは多い。
R33 GT-Rは1995年1月の東京オートサロン会場にて発表された。 R32やR34ほどの人気はないとはいえ、やはり心待ちにしているJDMファンは多い。

なお、欧州車も本国では前後ともオレンジ色のウインカーだが、アメリカにおいては後ろが赤色ウインカーになる。

よって、オレンジウインカー=JDMという認識もある。

「25年ルール」とは簡単に言うと、製造から25年経過した車両はFMVSS(アメリカにおける保安基準)の縛りを受ける事無く、アメリカに中古車として輸入し、販売、登録が可能になることである。

こちらは日本車に限らず英国仕様の右ハンドル車も同じ扱いとなる。ちなみにカナダは同ルールの適用が15年でOK。

「製造から25年経過」はメーカーに問い合わせるなどして製造月日がわかれば確認できる。一般的には車検証に記載された登録日(最初にナンバーが付いた日)がベースとなる。

車検証がないなどの書類無し車の場合も明らかに25年以上経過しているとわかる場合は25年ルールが適用される。

アメリカのJDMファンが心待ちにしている2020年に「合法」となる1994年末~1995年製造の日本車を紹介してみよう。

意外なクルマも ことし輸入解禁の日本車

日産ラシーン

近年のアメリカでじわじわと人気を広げつつあるのが、パオ(1989年)やエスカルゴ(1989年)、フィガロ(1991年)などのいわゆるパイクカーだ。

3モデルともすでに25年ルール適用となっており、アメリカでは数百台の在庫を持つ専門店ができるほどの人気となっている。

日産ラシーン
日産ラシーン

1994年12月に発売開始され2000年8月まで生産されたたラシーンは、パイクカーシリーズの中では珍しい量産モデル。

他のパイクカーのように数量限定や期間限定などの縛りがない分、アメリカへ輸出される台数もけた違いに多くなりそう。

日産スカイラインGT-R(R33)

R33 GT-Rは1995年1月の東京オートサロン会場にて発表された。

R32やR34ほどの人気はないとはいえ、やはり心待ちにしているJDMファンは多い。

日本で16674台が製造された記録があるが、2020年に合法となるのはもちろん1995年に製造されたシリーズ1が中心となる。

GT-Rシリーズは、35 GT-R以外、北米仕様は販売されておらずすべて右ハンドルとなるため、アメリカで乗る場合はとにかく25年を待つしかない。

トヨタ・メガクルーザー

 

和製ハマーとも呼ばれるメガクルーザーは陸上自衛隊向け高機動車の民生用として1996年1月から販売されたが生産は1995年からスタートしている。

民生用としての生産はわずか148台(一部には132台説も?)だが、「他人と違うクルマが欲しい!」というマニアックなJDMファンには最高の1台となるだろう。

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