【ながら運転、サヨナラ?】アルパイン新型ビッグX ボイスタッチ進化、画面注視を防ぐ
公開 : 2020.01.20 19:20 更新 : 2024.01.11 13:19
アルパインの大画面ナビ「ビッグX」が、フルモデルチェンジ。東京オートサロン2020で、実機を触ることができました。ボイスタッチとマップ表示の進化をレポートします。
指を使わないナビ
道交法が改正され、ながら運転の厳罰化が始まって3か月。スマホのナビ機能・車載カーナビの画面注視は、これまで以上に気をつけたいところ。
そんな中、東京オートサロン2020のアルパイン・スタイル・ブースに、新しい大画面ナビ「アルパイン・ビッグX」が展示されていた。音声認識の機能が、頼もしい進化を遂げていたのでレポートしたい。
ビッグXは声でナビ操作ができる「ボイスタッチ」という機能を従来から持っている。最大の特徴は、
・声だけで操作できる
・ステアリングから手を離さない
・操作に迷わない
・ナビの反応が速い
というもの。
決められたキーワードを声に出せば、ビッグXが反応する。話し出す前に、マイク・ボタンを押すなんていう作業は不要だ。
実際に話しかけてみた
説明員が発した言葉は、「近くの駐車場」、「次の候補」、「ここに行く」だけ。こんなセリフのみで、目的地設定が終わってしまう。
本機能は、51種類のキーワードをビッグXが常時聞き取るもので、その数は、従来型の36ワードから1.4倍に増えている。
実際にナビに話かけてみた。
地図画面の状態で、「近くのファミレス!」。
現在位置から近い順に、第1候補のA、第2候補のBが、カード状に浮かび上がってくる。
次に話すべき言葉は、吹き出しマークで示されるから迷わない。
第1候補に行きたければ「ここに行く!」。
第2候補を見たければ「次の候補!」という具合だ。
候補が変われば、現在地から目的地までの距離も変わるが、新型では「次の候補!」と口に出すたびにマップの縮尺が自動調整されるのがポイント。
「ダブルゾーン!」も、ひと声で
使ってみて嬉しいのは、セリフの認識速度。ちょうど人間同士の会話のテンポで、ビッグXが反応する感覚だろうか。
クラウド検索式のボイスコマンドとは異なり、不自然な待ち時間がなく、とにかく違和感がない。
キーワードを忘れてしまっても、その一覧をボタン1つで確認できる。
「地図表示!」「広域表示!」「ルート消去!」「音量ミュート!」「近くの回転寿司!」といった基本操作に加えて、
「ダブルゾーン」(前席・リアビジョンで異なるメディア再生)
「2画面表示」(地図とオーディオ表示など)
「オーディオ変更」(他のソースを選べる)
「コーナーカメラ」(フロントカメラ、サイドカメラなど選べる)
という便利なキーワードが用意されている。