【大人買い?】マルティニ・カラー、6台のランチア 総額8億円で売出し中
公開 : 2020.01.27 19:45
マルティニ・カラーのランチアが、6台も販売中。まとめて買うなら、8億円にしてくれるのだとか。ラリー/ル・マン好きの皆さまのためにご紹介しましょう。
もくじ
ークラシケ取得済み
ーデルタHFインテグラーレ8VグループA
ー037ラリーエボ2グループB
ーデルタS4コルサ・グループB
ーLC1グループVI
ーLC2グループC
ーベータ・モンテカルロ・ターボ・グループV
クラシケ取得済み
6台のランチアが、イギリスで売り出されている。まとめて購入するのなら、750万ドル(8億1772万円)というプライスで手に入る。
もっとも販売店は、1台1台を個別に売ることを望んでいるが……。
今回のコレクションは、WRCウィナーのデルタHFインテグラーレに加え、ル・マン参戦マシンが3台など、どれかを選ぶというよりも、まとめて大人買いする方が懸命な顔ぶれである。
6台のクラシック・ランチアは、起業家でレーサーでもあるジョン・ジョゼフ・カンピオンからの委託で市場に出ることとなった。
いずれも、アバルト・クラシケ、ランチア・クラシケを取得している極上品である。アメリア・アイランド・コンクール、クエイル・モータースポーツ・ギャザリングといったAUTOCARでお馴染みの有名イベントにも出場している個体たちだ。
デルタHFインテグラーレ8VグループA
編集部のオススメは、なんと言っても1988年式のデルタHFインテグラーレ8VグループA。
ミキ・ビアシオンが、同年のラリー・ド・ポルトガル、オリンパス・ラリーを制し、88年、89年とタイトルを連覇したときの車両だ。
なんと、総計で36回もワールドラリーをステージ優勝(ワークスでのエントリー)している。嬉しいのは、ラリー・ド・ポルトガル参戦時のオリジナル仕様にレストアをされていることだ。
037ラリーエボ2グループB
続いて、1984年式の037ラリーエボ2グループB。20台製造されたうちの1台で、シャシーナンバーは411。
マルク・アレンが、84年の1000湖ラリーで、レッキの際に使用した。その後、ジョリー・クラブの車両となったほか、ヨーロピアン・ラリー・チャンピオンシップにダリオ・セラートのドライビングで参戦している。
85年にはイタリアのシリーズとなるラリー・チッタ・デ・マントバをグラチアーノ・ロッシ(バレンティーノ・ロッシの父親)の走りで優勝している。
デルタS4コルサ・グループB
1985年式デルタS4コルサ・グループBは、セラート、アレン、ビアシオンとともに闘ったもう1台。
モンテ・カルロ、スウェディッシュ・ラリーでワークスのテストカーとして登場したもの。
86年のラリー1000ミリアが、最初の戦いの場となり、見事に勝利をあげている。
特筆すべきは、アメリア・アイランド・コンクールデレガンスにおいて、「ベスト・イン・クラス」の栄誉に輝いた1台であることだ。