【生産終了へ】メルセデス・ベンツ ピックアップ・トラック「Xクラス」 発売から約2年 なぜ?
公開 : 2020.02.04 20:22 更新 : 2021.04.26 15:06
メルセデス・ベンツXクラスが、5月に生産終了。発表から2年強、日産ナバラとシャシーを共用しての登場でした。なにが起きたのでしょう?
5月に生産終了へ
独メルセデス・ベンツは、ピックアップ・トラックの「Xクラス」が、2020年5月に生産を終えると発表した。世界的に需要が伸びていないためだという。
フォード・レンジャーに対抗すべく登場したXクラスだったが、その生産は2年という短期間で終焉を迎える。終売するという声は、同社が大規模なコストカットに舵を切った2019年には届き始めていたようだ。
「2020年5月末(で生産終了)という決定が下されました。比較的新しいモデルですが、今後は生産を行いません」とメルセデスは発表している。
南アフリカ、オーストラリアを含む一部のマーケットでは大きな役割を果たしていたが、それでも「ニッチなモデル」であったという。
1年で1.5万台
2019年2月には、アルゼンチンで生産するという計画が取り止められた。その時点では、「ラテンアメリカの人々が望む価格水準では、モデルが存続できない」と発表されていた。
シャシーを共用する日産ナバラ(バルセロナで生産)は、価格を抑えたモデルである。また、ピックアップ・トラックの最大のマーケットである北米市場には、Xクラスは上陸せずに姿を消すことになるわけだ。
2019年。Xクラスは1万5300台のみを販売した。一方の日産ナバラは、同じ2019年の上半期だけで6万6000台がオーナーのもとに嫁いでいる。