【先代よりパワーアップ】フォルクスワーゲン 新型ゴルフGTIとGTDを正式発表 ハイブリッドのGTEも
公開 : 2020.02.27 20:50 更新 : 2020.02.27 23:56
フォルクスワーゲンが、8代目ゴルフのGTIとGTDをついに公開しました。すでに発表済みの新型GTEと合わせて、3台の高性能ゴルフが揃ったことになります。
もくじ
ー先代のGTIパフォーマンスと同等に
ー新開発の電子制御デバイスを採用
ー新型ゴルフGTDとGTEも登場
ーモデルによって異なる赤、銀、青のチェック柄
ーGTDは「持久走選手」
ーGTEはGTIと同等のパワーに
ーGTIのハイブリッド化を見送った理由
ーさらなる高性能ゴルフも登場予定
先代のGTIパフォーマンスと同等に
8代目となる新型フォルクスワーゲン・ゴルフGTIが発表された。同社の技術部長は、高く評価されていた先代以上に「本物のGTI」になっていることを約束している。
ホットハッチというジャンルを開拓したモデルの最新バージョンは、昨年発表された第8世代のゴルフをベースとしている。すでに確立されているテンプレートを踏襲し、エンジンはフォルクスワーゲン・グループのEA888型と呼ばれる2.0L直列4気筒ターボを引き続き使用。歴代GTIと同様に、そのパワーは前輪のみを駆動する。
しかしながら、8代目GTIの標準モデルは、先代ゴルフ7のGTIパフォーマンス仕様から多くの特徴を受け継ぐことになった。最高出力は(先代GTIベースモデルの230psから)245psに向上。最大トルクも(35.7kg-mから)37.7kg-mに引き上げられている。リミテッドスリップ・デフやアップグレードされたブレーキも装備する。
エンスージアストとしてはさらに嬉しいことに、新型GTIにも6速マニュアル・ギアボックスが残された。もちろんこれまでと同様、7速デュアルクラッチ式オートマティックも選択できる。
新開発の電子制御デバイスを採用
「ゴルフ8はゴルフ7から大幅な進歩を遂げました。新型GTIは標準モデル以上に、先代から大きく進化しています」と、フォルクスワーゲン技術部門責任者のマティアス・ローブはAUTOCARに語った。「新型GTIの開発で非常に重要視したことは、日常的に使えるクルマとして完璧であると同時に、本物のスポーティ・カーにすることでした」。
「新型は先代以上に本物のGTIに仕上がっています。ルックスのみならず、運転してもそう感じるでしょう」。
新型GTIも、標準モデルのゴルフ8と同じく、フォルクスワーゲン・グループのMQBプラットフォームをアップグレードしたバージョンを使用している。サスペンションは従来と同様、フロントがマクファーソンストラット、リアがマルチリンク式だが、これに新しいヴィークル・ダイナミクス・マネージャーが組み合わされている。このシステムはXDS(電子制御ディファレンシャル)やオプションのDCC(アダプティブ・ダンパー)を統合制御し、快適な乗り心地と運動性能を最大限に両立させることができる。
フォルクスワーゲンのエンジニアは、ステアリングにも改良を施した。これまで以上にフィールがダイレクトに感じられるように、レスポンスとフィードバックの両方が改善されているという。