【独自のデザインを目指す】ポールスター・プリセプト 電動4ドア・グランドツアラー
公開 : 2020.03.10 11:20
ポールスターは、新しい電動4ドア、ジュネーブモーターショー2020(開催中止)似合わせて披露しました。環境に優しいリサイクル素材や、デジタルサイドミラーなどの先進テクノロジーを採用し、ブランドの、将来の方向性を示すクルマになるということです。
新しいプリセプト
ポールスターは、新しい電動4ドアグランドツアラー、プリセプト(Precept)を披露した。
持続可能な素材と高度なデジタルテクノロジーの採用に関する、同社の方向性を示している。
新しいプリセプトは、「ピュア、革新的、高いパフォーマンス」の価値観を備えたクルマとなり、ポールスターが親会社ボルボから独立したブランドとしての、重要なマイルストーンとなる。
限定生産のプラグインハイブリッド・クーペ、ポールスター1と、一般ユーザー向けの純EVファーストバック、ポールスター2に続く、電動SUVのポールスター3が間もなく登場することとなる。
ポールスターらしいデザインを目指す
プリセプトは、また、ポールスターの将来のデザインの方向性を示している。
ポールスター1と2は、ボルボのデザインをベースとしていたが、プリセプトは親会社のスタイリングの影響から離れ、テスラ・モデルSのライバルとなることを目指している。
低く、なめらかなシルエットは、モデルSよりも150mm長い3100mmのホイールベースを持つため、大きなバッテリーの搭載が可能で、レッグルームも広くとれるとポールスターは強調している。
プリセプトのフロント部分はスマートゾーンと呼ばれ、従来のフロントグリルは無く、センサー、カメラ、ドライバーアシスタンス機能が透明なパネルの背面に収容されている。
ライダーポッドは、視認性を最適化するためガラスルーフに取り付けられており、「運転支援の向上に向けた次のステップ」を示している。
アウディeトロンとホンダeに続き、プリセプトは従来のサイドミラーの代わりに、デジタルサイドミラーを搭載する。
ガラスルーフが後方までのびているため、従来のリアウインドウはなく、テールゲートにはアクセスしやすいように、大きな開口部と高いマウントヒンジがある。
持続可能な素材と高度なテクノロジーの採用
インテリアには、パネルとシートバックにリンネルベースの合成素材が使用されており、従来の素材に比べて最大50%の重量削減と、最大80%のプラスティック重量の削減を実現している。
シートには、リサイクルペットボトルから作られた3Dニット生地、ボルスターとヘッドレストには、リサイクル・コルクビニールが採用されている。
カーペットは回収された漁網から作られている。
ポールスターとグーグルが共同開発した、アンドロイドベースの次世代のインフォテインメントシステムは、15インチの縦長のセンター・タッチスクリーンと、12.5インチのデジタル・メーターディスプレイを採用している。
2つのディスプレイは、キャビン内のイルミネーテッド・ブレードとリンクし、リアヘッドレストの間のクリスタルに、ポールスターのロゴがホログラフィックで浮かんでいるかのように映し出される。
インストゥルメント・ディスプレイは、アイトラッキングなどのスマートセンサーを使用して、ドライバーの視線をモニターし、それに応じて画面の表示を調整する。
ポールスターのCEO、トーマス・インゲンラスは、「プリセプトは、ポールスターとは何か、ブランドらしさとは何かを示す、宣言であり、ビジョンです」と述べている。
「このクルマは、わたし達の社会と業界が直面している課題への答えです。遠い未来の夢ではありません。プリセプトは、環境への影響を最小限に抑えるための革新技術の利用方法を、示しています」と付け加えた。