【自動車税】「3ナンバー車=自動車税が高い」は、すべてに当てはまるわけではない その理由
公開 : 2020.03.29 05:50 更新 : 2021.10.13 13:54
未だに「3ナンバー車は自動車税が高い」と思っている人もいるのでは? 実はこの認識、半分正解で半分不正解です。3ナンバー車の中にも5ナンバー車同等の自動車税額という車種が存在。違いを検証します。
3ナンバー車は自動車税が高い、半分不正解
自動車を所有している人に対してかかる税金である「自動車税」
毎年4月1日の時点で登録されている自動車の所有者に納税義務が発生し、5月中に支払いをしなければならないものである。
愛車をお持ちの人であれば、まもなくやってくる納付書に思いを巡らせて憂鬱な気持ちになる季節となった。
しかし納税は国民の義務の1つであるから腹をくくるしかないというのが正直なところだろう。
この自動車税、支払いが完了していないと継続車検を受けることができないので、愛車に乗り続ける限り、支払わなければならないものなのである。
そんな自動車税は、どんな車種でも一律の金額というわけではなく、車両によって金額が異なるというのはクルマに詳しくない人でもご存知だとは思う。
いっぽう、未だに「3ナンバー車は自動車税が高い」と思っている人もいるのではないだろうか?
実はこの認識、半分正解で半分不正解なのである。
確かに多くの3ナンバー車は5ナンバー車に比べて自動車税が高くなる傾向にあるのは間違いない。しかし、3ナンバー車の中にも5ナンバー車同等の自動車税額という車種が存在しているのである。
果たして自動車税が高い3ナンバー車とそうでない3ナンバー車、どこに違いがあるのだろうか?
自動車税→排気量、ナンバー→ボディサイズ
現在の自動車税は、実はナンバーの数字ではなく、搭載されているエンジンの排気量によってきめられている。
一番小さな区分は1000cc以下であり、一番大きな区分は6000cc超で、10段階に分かれているのだ。
当然排気量が大きければ自動車税は高くなるため、大排気量エンジンを搭載する3ナンバー車の自動車税が高くなるというのはある意味間違いではないと言える。
ちなみに排気量が2000ccを超えると3ナンバー登録となるので、最も課税額が大きい6000cc超の車両も3ナンバー登録ということになるわけだ。
しかし、3ナンバーとなる要因は排気量だけではない。それがボディサイズだ。いわゆる5ナンバー車と言われる車両は全長4700mm以下、全幅1700mm以下、全高2000mm以下のサイズに収まっていなければならない。
裏を返せば、どんなに小さなエンジンを搭載していようとも、ボディサイズが大きくなれば3ナンバーとなるということになる。
実際、1月に国内販売がスタートしたフォルクスワーゲンのコンパクトSUV「Tクロス」は、999ccという小さなエンジンを搭載していながらも、全幅が1760mmということで3ナンバー登録になっているが、自動車税額は1000cc以下のものが適用されるのだ。