【アウトドアで外部給電も】ジープのEV/電動化戦略 PHEVのラングラー4xeなど、投入計画が明らかに
公開 : 2020.04.02 19:37 更新 : 2021.07.27 14:54
ジープが、今後数年で、多くの電動モデルを投入します。外部給電できるEVや、レネゲードのPHEVなど、環境に配慮した、パフォーマンスの高いモデルが続々登場するそうです。
「大きな転換期に」
ジープは、電動化の準備が整い「世界で最も環境に配慮した、最も持続可能なSUVメーカー」を目指すと述べている。
オフロードにおけるEVの利点を最大限に活用したモデルを含む、多くの電動ジープの投入が計画されている。
こうしたモデルの特徴は、瞬間的な大トルクの供給、ノイズの低減、アウトドアでの高電圧電源の提供などの機能。
ジープのトップ、クリスチャン・ムニエは「今後の発展とサステナビリティのために、モダンでコンテンポラリーなブランド作りに、力を注がなければなりません」と述べている。
「大きな転換期となるでしょう。毎年少しずつ進化していますが、いま大きな革命が起こっています」
「ジープを最も環境に配慮した、最も持続可能なSUVメーカーにするのは、大きなチャレンジですが、エキサイティングなことでもあります」
「BEV(バッテリー式EV)などの、現在の取り組みの成果を」すぐ披露することが出来るでしょうと、付け加えた。
2022年までに4つのEVモデル投入か
ヨーロッパでは、3つのコアモデルであるレネゲード、コンパス、ラングラーに重点を置いている。
1月のCESショーでは、ジープは今年発売予定のこの3モデルのプラグインハイブリッド・バージョン「4xe(フォー・バイ・イー)」を発表した。
「50kmのEV走行、ゼロエミッションなど多くの長所を持つPHEVは、わたし達にとって非常に重要なモデルとなるでしょう。ヨーロッパや中国のような市場では、特に重要となってきます」とムニエは語る。
ジープの元CEOで、現在のFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)のトップ、マイク・マンリーは2018年に、ジープの2022年までの商品計画に、4つのEVモデルが含まれると語っていた。
その後の大幅な組織変更により、計画に変更があったかどうかは明らかではないが、ムニエのコメントから、EVの発売が依然としてジープの優先事項となっていることがわかる。
ムニエは、電動化は環境に良いだけではなく、パフォーマンスの向上をも、もたらすと指摘している。
「ラングラー・ルビコンのEVとPHEVモデルは、従来のエンジンでは得られなかった、0-97km/h加速6秒を達成する可能性を秘めています。これまでで最も優れたジープとなるでしょう」
「トラックとSUVの機能を向上させ、オフロードとオンロードの両方で、さらにエキサイティングなクルマにするいい機会でもあります」と述べている。