【レトロでラグジュアリーな新型車】ケータハムからスーパーセブン1600が登場 英国価格およそ452万円から
公開 : 2020.04.12 20:50
ケータハムが、1970年代から着想を得た新型スーパーセブン1600を発表しました。クラムシェル型フェンダーを装備し、内装は他のセブンよりラグジュアリーに仕立てられています。
限定ではなくレギュラー・モデル
ケータハムは、レトロな1970年代から着想を得たオープンホイール・スポーツカー、スーパーセブン1600を発表した。
現在すでにオーダー受付が開始されているこの新型モデルは、英国のスポーツカー・ブランドであるケータハムの遺産を受け継ぐとともに、直近では2016年と2017年に限定生産されたスプリントおよびスーパースプリントの後継という位置づけになる。だが、今回は限定ではなくレギュラー・モデルとしてケータハムのラインナップに加わった。
新型スーパーセブン1600は、同社のエントリー・モデルである270と同じ、排気量1.6Lのフォード製シグマ・エンジンを搭載。つまり動力性能も270と同等で、0-100km/h加速が約5秒、最高速度は196km/hということになる。
機械的な違いは、2基の40DCOEスロットルボディが備わること。これにより1970年代のラリーカーを思わせる「独特の咆哮」を発すると、メーカーは述べている。クローム仕上げのK&N製エアフィルターが、レトロな魅力を一層引き立てる。
初期のセブンを思わせるクラムシェル型フェンダー
シルエットは見慣れたセブンの姿と変わらないものの、この新型モデルには多くの専用デザイン要素が与えられ、他のセブンと差別化が図られている。真っ先に目に入る特徴は、ヘッドライト後方からバルクヘッドまで伸びたクラムシェル型フロントフェンダー(フレアード・フロント・ウイング)を採用していることだ。同型のフェンダーは初期のケータハム車に装着されていた。
リアに背負ったスペアタイヤや、8本スポークのアロイホイールも、1970年代の英国製スポーツカーでよく見られたスタイルを再現している。ボディカラーは標準4色のほか、セブンの歴史から着想を得た7色の専用カラーも追加料金なしで用意される。
レトロでラグジュアリーなインテリアは、シートだけでなくダッシュボードやセンタートンネルも革張りとなるフルレザー仕様。ドライバーの眼前にはウッドリムのステアリングホイールと、クロームで縁取りされたスミス製計器が並ぶ。
英国ではキットフォームでの販売も
ケータハムのグレアム・マクドナルドCEOは、次のように述べている。「レトロからインスパイアされた直近の2台のセブン、スプリントとスーパースプリントは記録的な早さで完売しました。そこで当社は、このようなクルマが強く求められていることを再認識したのです」
「わたしたちは、これまでで最もパワフルなスーパーセブンを発表できることに興奮しています。これは現代の本物のアイコンを改めて想像し直したクルマです。オリジナルの設計意図とまったく変わらず、ドライビング・フィールにフォーカスし、レースからフィードバックされた改良を備えています。しかし、この新型モデルでは内外装の仕立てにラグジュアリーな要素も加味しました」
英国における車両価格は、自分で組み立てるキットの状態で3万3495ポンド(約452万円)から。工場組み立て済みの完成車は+2395ポンド(約32万円)。さらに2500ポンド(約34万円)を追加すればラージシャシーも選べる。