【クーペ調に】アウディA3セダン 2代目発表 マイルド・ハイブリッドに
公開 : 2020.04.21 16:26 更新 : 2020.04.22 17:47
よりクーペ・ライクなルックスを備えた、新しいA3の4ドアセダンを発表したアウディ。先代以上の成功となるでしょうか。マイルド・ハイブリッド技術や大きく刷新されたインテリア・デザインも注目です。
新ゴルフと同じMQBプラットフォーム採用
新しいアウディA3セダンは、近年その姿が明らかとなったA3スポーツバックと同等の技術を採用。マイルドハイブリッドに改良を受けたサスペンション、大きな刷新を受けるインテリアデザインも特徴となる。
2代目となるA3セダンは、先代のアップデート版といえるが、よりクーペ風の見た目を獲得した。英国の場合、セダンはA3全体の販売量で20%を占める程度ながら、中国市場などでは人気が高い。
BMW 2シリーズ・グランクーペや、メルセデス・ベンツAクラス・セダンなどの展開も、それを受けてのこと。
トランクリッドの付くA3は、先代より長く広く、全高も高くなる。前席の頭上空間は2cm広がり、肘周りにもゆとりが生まれる。荷室容量は、425Lと変わりない。
ベースとするのは、新フォルクスワーゲン・ゴルフも採用するMQBプラットフォーム。先代より軽量で、剛性も高いという。
A3セダンとしては初めて、15灯のLEDで構成されるデジタルデイタイム・ランニングライトを獲得。特定グレードに応じて、ライト周りには個別のデザインが与えられる。
リアエンドの位置が高くなり、大きなディフューザーを備えたことで、空力特性も先代より向上。Cd値は0.04向上し、0.25となっている。フロントグリルの背後には電動で動作するルーバーが備わり、必要に応じて気流を調整。空力性能にも貢献している。
マイルドHVと新ハンドリング技術も搭載
エンジンで注目すべきは、150psの1.5LのTFSIガソリンユニットで、電圧48Vのマイルドハイブリッドを採用する。新しいA3スポーツバックで初導入されたものと同じ。トランスミッションは7速デュアルクラッチAT、Sトロニックが組み合わされる。
減速時には16ps分のエネルギーを回収でき、最大で5.1kg-mのトルクでエンジンをサポート。負荷の小さいコースティング時には、最大40秒間、エンジンを停止することも可能だという。それにより燃費は10%改善し、CO2の排出量は107g/kmに抑えている。
発売時には、ほかに2種類のパワートレインが用意される。同じ150psのガソリンエンジンに6速MTの仕様と、150psの2.0L TDディーゼルIエンジンに7速デュアルクラッチATの仕様だ。
追って、115psの2.0L TDIディーゼルと、109psの3気筒1.0L TFSIガソリンも追加になる予定。3気筒ガソリンにも電圧48Vのマイルドハイブリッドと、デュアルクラッチATが組み合わされる。また、プラグイン・ハイブリッドも計画されている。
アウディによれば、新しいセダンは初代よりも「正確なタッチ」を獲得するという。すべてのコンポーネント間を相互制御する、集中ダイナミック・ハンドリング・システムが、そのカギを握る。
サスペンションは、標準のほかにオプションでスポーツサスペンションと、アダプティブダンパーも選択が可能。ボディロールを抑え、ハンドリングを向上させる。